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スパドラ!最新USレポート Vol.528:新シリーズ「Star Trek : Discovery」、配信開始日が正式決定

June 20, 2017

「スタートレック」新シリーズ、「Star Trek : Discovery(原題)」の放送・配信開始日が、ついに正式に決定した。米国内で放送・配信にするCBSが発表したもので、初回は、2017年9月24日(日)午後8時30分より。
 
米でのTV放送は初回のみで、第2話からはCBSのオンライン有料配信サービス、CBS All Accessにて配信。シーズン1は全15話で、配信は前期と後期に分けて行われる。最初の8エピソードは11月5日までの毎週日曜日に配信、後期は2018年1月からスタートするという。
 
ようやく正式決定した開始日、落ち着くまでには二転三転があった。2015年11月に製作が発表された際には、2017年初頭開始と報じられていた。その後同年5月に延期が決まったものの、さらなる延期が明らかとなり、開始日は未定の時期が続いていた。
 
製作の遅れ、キャスティングの難航などが、その理由だったが、製作陣のプレッシャーも極限に達していたはずだ。公開されている予告編が好評なのは、彼らにとって吉報に違いない。
 
「予告編の評判が良くて、最高に嬉しいよ。今僕に言えることは、この番組は“スタートレック”ファンによって書かれたと言うことなんだ」と、製作陣の作品への愛情の深さを語るのは、新シリーズの製作総指揮者アレックス・カーツマン(映画『スター・トレック』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』共同製作・脚本家)。製作にかかわるキャスト、スタッフが皆、なんらかの意味で“スタートレック”ファンだというのだ。
 
「彼らは“スタートレック”の多面性を気に入っているんだ。ストーリーがどう展開していくのか楽しみで仕方ないよ、脚本は最高の出来だ」
 
実際にカーツマンらは、“スタートレック”ファンを公言する俳優たちのリストを持っているのだとか。まさにファンが作る、ファンのための作品、それが「Star Trek : Discovery(原題)」なのだ。
 
そして、カーツマンは延期を認めてくれたCBSに感謝しているという。しかし、同時にそれは作品を楽しみにしているファンのためでもあった。
 
「僕らが計画を延期したのは、並みの作品にしたくなかったからなんだ。構想が広がってゆくに従い、それまでのスケジュールでは映像化は難しいと分かった。CBSは僕らの考えを尊重してくれた。これはケーブル局や配信用の作品なんだ、今まで(ネットワーク放送のTVシリーズ)とは違うんだと」
 
「Star Trek : Discovery(原題)」は、これまでの「スタートレック」シリーズが描かれてきたTVから、オンライン配信へと土俵を移す。カーツマンは新シリーズでさらなる挑戦を約束した。
 
「皆、複雑なストーリーを求めている。10年、15年前はタブーとされていたことが、今では普通に映像化されているんだ。それって、素晴らしいことじゃないか」
 
 
<「variety.com」 6月19日付け>