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スパドラ!最新USレポート Vol.504:「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」、2シーズン分の更新決まる シーズン12まで放送へ

March 21, 2017

BigBangTheory_yr7_us250_0321.JPEG全米No. 1シットコム「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」が、2シーズン分更新され、少なくともシーズン12まで放送されることが決定した。放送する米CBSと製作するワーナーブラザーズ・テレビジョンが新しく契約を締結したもの。複数の米メディアが報じた。

現在、米でシーズン10を放送中の「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」。ロングランにも関わらず勢いの衰えない怪物番組も、放送継続には障壁があった。製作費の高騰だ。シーズンを重ね、レギュラー出演者のギャラを含めた製作費は、一話当たり1000万ドル(約11億2500万円)まで高騰。再放送権を除けば、米CBSでの放送だけでは、大きな利益を生み出すことは難しくなっていた。

シーズン8以降、ジム・パーソンズジョニー・ガレッキケイリー・クオコの3人のメインキャストが一話あたり100万ドル(約1億2300万円)のギャラで出演を更新。その後、残りのオリジナルキャスト、サイモン・ヘルバーグクナル・ネイヤーも交渉を重ね、3人に並んだと伝えられている。

そして、現在交渉中なのが、メリッサ・ローチメイエム・ビアリック。ともにシーズン3からの登場だが、ストーリーにも大きく絡み、欠かせないレギュラー出演者に成長した。しかし、オリジナルキャストの5人とはギャラに大差があり、現行契約での2人のギャラは一話当たり17万5000ドル(約1960万円)から20万ドル(約2240万円)程度とされている。

メリッサとメイエムの契約が更新されるにあたり、この不公平な待遇を解消しようと、オリジナルキャストの5人は、それぞれ一話あたり10万ドル(約1120万円)のギャラカットを承諾。5人はシーズン11から一話あたり90万ドル(約1億1100万円)のギャラで出演する。

このギャラカット分(50万ドル)を加え、メリッサとメイエムの新しいギャラは大幅アップとなる見込み。

高騰する製作費問題はロングラン番組に付き物の悩み。しかし、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」は、18-49歳層及び25-54歳層で、No. 1の視聴者数を集めるネットワークのドラマ/コメディ・シリーズであり、CBSとワーナーブラザーズ・テレビジョンにとって、極めて貴重な財産であることは間違いない。

「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフ「Young Sheldon(原題)」も、2017‐18シーズンに放送開始が決定済み。根強いファンの応援で、ギークの世界はますます広がりそうだ。


<「hollywoodreporter」 3月20日付け>