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スパドラ!最新USレポート Vol.396:ファン急増中!「ブラックリスト」デンべが語る 「キャラクターは僕が創り上げた」

February 24, 2016

blacklist_yr3_us250_0224.2.jpgブラックリスト」のデンべを演じる、ヒシャム・タウフィーク。無口なれど存在感は抜群、主人公のレッドジェームズ・スペイダー)を忠実に守る役どころだ。

このキャラクター、デンべを創り上げたのは「僕自身」とヒシャムがインタビューで明かしている。

デンべはシーズン1ではほぼ毎エピソードに登場したにも関わらず、台詞はほとんどなく、レギュラー扱いではなかった。このため、通常は撮影前に脚本家やプロデューサー、演じる俳優らによって入念に行われるキャラクター作りが行われなかったのだという。

デンべのシーズン3以降のレギュラー入りが決まったのは、シーズン2半ばのこと。そこからようやく脚本家たちとの話し合いが始まった。「レギュラーに決まるまで僕と脚本家の間で話をすることがなかったんだ。だから、デンべのキャラクターについては僕がほとんど創り上げた。南スーダンの戦闘員だったって過去だけは、脚本家によって加えられたものだけどね」

ヒシャムがデンべのキャラクターを創造したのは、オーディションの際。台詞のないオーディションで、ヒシャムはひたすらインプロ(即興劇)を要求されたのだとか。「インプロの時に、たくさんの質問をされたんだ。デンべの過去のこと、家族のこと、そしてレッドはデンべにとってどんな人物であるか。そういったことを、僕は自分で考え出したわけさ。僕自身の過去からも、たくさん取り入れた」

こうしてデンべのキャラクターを創り上げてしまうと、後は演じるのがとても楽だとヒシャムは話す。「デンべの土台を創ってからは、どんなに脚本が進行しようと、誰も僕にキャラクターについて質問をしてこない。つまり、デンべの成長について僕自身が全てを任されているんだ」

「ブラックリスト」シーズン3ではデンべの登場シーンも増え、キャラクターの重要性も増している。その活躍に比例するように、人気も上昇中だ。

応援してくれるファンのために、ヒシャムはツイッター(@HISHAMTAWFIQ)を活用している。#DembeLoyals のハッシュタグで、ファンとの交流を楽しんでいるのだ。「番組が始まった頃は、フォロワーも400人くらいで、皆に返事をするのは簡単だった。だけど今、フォロワーは2万人に増えた。返事をするのも一仕事さ。だけど出来る限り頑張ってるよ。3年前の僕もツイッターでお気に入りの有名人にメッセージを送っていた。僕にはファンの気持ちが分かるんだよ」

「ブラックリスト」シーズン2の頃までは、NYの消防署員として俳優業の二足のわらじを履いていたヒシャム。さまざまな人生経験を投影させ、創り上げたデンべの活躍をこれからも多くのファンが見守ることになりそうだ。


<wnypapers.com」 1月27日付け>