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スパドラ!最新USレポート Vol.383:第73回ゴールデングローブ賞授賞式が開催

January 12, 2016

第73回ゴールデングローブ賞授賞式が、現地時間1月10日、ビバリーヒルズのホテルにて開催された。ハリウッド外国人映画記者協会の主催。
 
テレビの作品賞には、ドラマシリーズ部門で「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」、コメディシリーズ部門では、「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」がそれぞれ初受賞。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」主演のガエル・ガルシア・ベルナルは同部門男優賞にも輝いた。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」を配信するアマゾンは、「トランスペアレント」で2冠を達成した昨年に続く金星となった。
 
意外な受賞として名前が挙がったのが、ドラマシリーズ部門男優賞のジョン・ハム(「マッドメン」)。「マッドメン」はすでに番組が終了、近年は話題性を欠いていたことから、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のリーヴ・シュレイバー、「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカーク、「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」の新生ラミ・マレックら強敵を破るのは難しいと予想されていた。ジョンは2度目の受賞、一時代を築いた「マッドメン」は有終の美を締めくくった。
 
また、コメディシリーズ部門女優賞のレイチェル・ブルーム(「My Crazy Ex-Girlfriend(原題)」 )も驚きの初受賞だ。昨年秋にスタートした「My Crazy Ex-Girlfriend」 は視聴率が低調。知名度も低く、打ち切りも噂される中、ジェイミー・リー・カーティス(「Scream Queens(原題)」)、リリー・トムリン(「グレイス&フランキー」)らベテラン勢を抑えての栄冠だった。昨年は「ジェーン・ザ・ヴァージン」のジーナ・ロドリゲスが受賞。「ジェーン・ザ・ヴァージン」は、この受賞をきっかけに人気が急上昇しており、「My Crazy Ex-Girlfriend」 でも同様の効果に期待が持てそうだ。
 
話題のレディ・ガガ(「American Horror Story: Hotel(原題)」)は、前評判の高かった「FARGO/ファーゴ」のキルステン・ダンストを破り、女優としては初栄冠。よほど緊張したのか、受賞ステージに向かう前にはレオナルド・ディカプリオにぶつかるアクシデントに加え、スピーチでは番組クリエーターや共演者には感謝を述べたものの、婚約者の俳優テイラー・キニーを言及し忘れる失態もあった。
 
 
第73回ゴールデングローブ賞 テレビ部門 の受賞結果は以下の通り。(★印が受賞)
 
〈ドラマ部門〉
■作品賞
「Empire 成功の代償」
「ゲーム・オブ・スローンズ」
★「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」
「ナルコス」
「アウトランダー」
 
■男優賞
★ジョン・ハム 「マッドメン」
ラミ・マレック 「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」
ワグネル・モウラ 「ナルコス」
ボブ・オデンカーク 「ベター・コール・ソウル」
リーヴ・シュレイバー 「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
 
■女優賞
カトリーナ・バルフ 「アウトランダー」
ヴィオラ・デイヴィス 「殺人を無罪にする方法」 
エヴァ・グリーン 「ナイトメア ~血塗られた秘密~」 
★タラジ・P・ヘンソン 「Empire 成功の代償」 
ロビン・ライト 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
 
 
〈ミュージカル/コメディ部門〉
■作品賞
「Casual(原題)」
★「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」
「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち」 
「Silicon Valley(原題)」
「トランスペアレント」
「Veep」
 
■男優賞
アジズ・アンサリ 「マスター・オブ・ゼロ」 
★ガエル・ガルシア・ベルナル 「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」
ロブ・ロウ 「The Grinder(原題)」
パトリック・スチュワート 「Blunt Talk(原題)」
ジェフリー・タンバー 「トランスペアレント」
 
■女優賞
★レイチェル・ブルーム  「My Crazy Ex-Girlfriend」 
ジェイミー・リー・カーティス 「Scream Queens(原題)」
ジュリア・ルイス=ドレイファス 「Veep(原題)」
ジーナ・ロドリゲス 「ジェーン・ザ・ヴァージン」
リリー・トムリン 「グレイス&フランキー」
 
 
〈リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門〉 
■作品賞
「American Crime(原題)」
「American Horror Story: Hotel(原題)」
「FARGO/ファーゴ」
「Flesh and Bone(原題)」
★「ウルフ・ホール」
 
■男優賞
イドリス・エルバ 「刑事ジョン・ルーサー」
★オスカー・アイザック 「HERO 野望の代償」
デヴィッド・オイェロウォ 「ある殺人者の告白」
マーク・ライランス 「ウルフ・ホール」
パトリック・ウィルソン 「FARGO/ファーゴ」
 
■女優賞
キルステン・ダンスト 「FARGO/ファーゴ」
★レディ・ガガ 「American Horror Story: Hotel(原題)」
サラ・ヘイ 「Flesh & Bone」(原題)
フェリシティ・ハフマン 「American Crime(原題)」
クィーン・ラティファ 「BESSIE/ブルースの女王」
 
 
〈ドラマ/コメディ/リミテッド・シリーズ/TVムービー部門〉
■助演男優賞
アラン・カミング 「グッド・ワイフ」
ダミアン・ルイス 「ウルフ・ホール」
ベン・メンデルソーン 「Bloodline(原題)」 
トビアス・メンジーズ 「アウトランダー」
★クリスチャン・スレイター 「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」
 
■助演女優賞
ウゾ・アドゥーバ 「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち」 
ジョアン・フロガット 「ダウントン・アビー」 
レジーナ・キング 「American Crime(原題)」 
ジュディス・ライト 「トランスペアレント」
★モーラ・ティアニー 「アフェア 情事の行方」
 
 
<「goldenglobes.com」 1月10日>