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スパドラ!最新USレポート Vol.267:米エンタメ批評家が指摘 「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」と「SHERLOCK/シャーロック」はここが違う

December 11, 2014

ELE-miller_us250_1211.jpg米国ではCBSにて好評放送中の「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」。英の古典ミステリー小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作に、舞台をロンドンから現代のニューヨークに移した人気ドラマだ。

現在、米国ではシーズン3を放送中だが、実は「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」の製作が発表された頃、同じく「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作とする、英ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」ファンは穏やかな気持ちではなかったと、米エンタメ批評家マイケル・スミス氏が指摘している。

近年、「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作とした作品といえば、ロバート・ダウニー・Jr.主演の『シャーロック・ホームズ』シリーズ(第一作は2009年公開)があるが、そちらは映画。その一年後英国でスタートした「SHERLOCK/シャーロック」はTVドラマであるため、イギリスのファンの間では(アメリカが早速リメイクを?)といぶかしむ声もあったという。

しかし、フタを開けてみれば「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」と「SHERLOCK/シャーロック」は全くの別物であることが判明。「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」で英俳優ジョニー・リー・ミラー演じるホームズは、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)ではなく、ニューヨーク市警のコンサルタント。そしてホームズの相棒でルームメートとして同じ屋根の下に暮らすワトソンは、男性ではなく、大胆にもルーシー・リュー演じる女性に設定変更されている。

そして何より、基本的に原作小説をモチーフにしている「SHERLOCK/シャーロック」に対し、「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」でホームズとワトソン女史が取り組む難事件はあくまでもオリジナル。ニューヨークで起こる犯罪をホームズ的視点で解決するのだ。

もちろん「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」にも、宿敵モリアーティーやホームズの兄、マイクロフトら欠かせない原作キャラクターが登場。彼らにも“エレメンタリ―”流の仰天アレンジが加えられている。

また新しいシャーロック・ホームズを生み出した「エレメンタリ― ホームズ&ワトソン in NY」。「SHERLOCK/シャーロック」とは全く異なるアレンジに、イギリスのファンをも喜ばせているという。


<「guardianlv.com」 12月6日記事より>