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スパドラ!最新USレポート Vol.263:「ミッシング」のアシュレイ・ジャッド、認知症の祖父を介護した経験語る「おじいちゃんは私の腕の中で亡くなりました」

November 13, 2014

missing_yr1_#2_us250_1113.jpgミッシング」に主演するアシュレイ・ジャッドが、認知症の祖父の介護体験を語っている。

アメリカ南部、ケンタッキー州で育ったアシュレイ。家族の結びつきは強く、成人してからも近くに住んで、お互いの生活に関わり合ってきたという。そんな親密な一族で、祖父が認知症と診断された。アシュレイたちが選んだのは家庭での介護だった。

「おじいちゃんも私たち家族も皆、家庭で介護しか考えられませんでした。2年間しっかり介護しましたよ。おじいちゃんの生活のクオリティを維持するために良かったと思います。おじいちゃんはずっと自分のベッドで寝ることができたし、背もたれ椅子も自分専用でした。夜になればリモコンを側に置いて、テレビも見ていました。孫たちのバスケットボールの試合を見に行くこともできたし、ハロウィーンも楽しめた。介護される身になっても、ずっと家族の一員として家庭行事に参加できたんです」

他の家族、そして介護士とも連携し、アシュレイも時間の許す限り、祖父の介護に協力した。「(祖父の)最後の数週間は私もずっと一緒でした。おじいちゃんの死を受け入れる準備をしたかったのです。私はおじいちゃんと一緒のベッドに寝ていました。おじいちゃんは、私の腕の中で亡くなったのです」

愛する祖父の最期を看取った経験から、アシュレイは家庭での介護をする人たちに「運動すること、外に出ることを忘れずに」とアドバイスしている。「介護している間はじっと一緒にいなければ、という気分になるんです。だから私は毎日運動することを自分に課しました。外に出ることも大切です。散歩に出たり、ジョギングしたり。ネイリストのアポイントを入れたこともありました。休憩の時間は必要です。(介護の間に)身だしなみを整えるのは身勝手なことではありません。自尊心を保ち続けるためなのです」

初めての介護体験を「非常に有益だった」と語るアシュレイ、これからも老いてゆく家族のために、家庭での介護を考えているという。


<「huffingtonpost.com」 11月4日記事より>