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海外ドラマ最新レポート Vol.623  「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のウィルマー・バルデラマ、自らの殉職シーンを演出するなら?

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NCIS ネイビー犯罪捜査班」シーズン14で新加入したウィルマー・バルデラマ。長年シットコム「ザット ’70s ショー」のレギュラーを務め、アシュトン・カッチャー、ミラ・クニスらと共にスターの座をつかんだ。
ややナンパなイメージもあったウィルマーだが、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」で勇気あふれるニック・トーレスNCIS捜査官役もすっかり定着、新たなファンを増やしている。
 
そんなファンにはご法度だったかもしれないが、TVイベントに参加したウィルマーに客席からトンデモな質問が投げかけられた。
「もしトーレスが死ななければならないとしたら、どんなふうに死にたいか?」と聞かれたのだ。
今や「NCIS ネイビー犯罪捜査班」の中心キャラクターの一人となったトーレスがそんな目に遭うとは想像しがたい。しかし、サービス精神は人一倍のウィルマーは冷静に回答した。
「『トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンみたいなのがいいな、ただ逝くのさ」
 
映画『トレーニング デイ』でアカデミー賞を受賞したデンゼルの死のシーン。悪徳刑事を演じたデンゼルは、ギャングたちの怒りを買い、銃弾で蜂の巣にされるのだ。
印象的なシーンではあるが、もちろんトーレスは悪役ではない。
「悪い奴になるつもりはないね、トーレスは正義漢のまま死にたいとは思う。たとえば自分の家族を守るため、銃弾の嵐を浴びてしまうんだ」
愛する家族を守るため非業の死を遂げるトーレス、すでにコントロールを失った体にそれでも銃弾は降り注ぐ。バックにはバイオリンの音が悲しく鳴り響く、そんなシーンを想像しているのだという。
 
あまりにもドラマチックな死に一緒に参加していたブライアン・ディーツェンがちゃちゃを入れる。
「白い鳩たちが舞うなんてのはどう?」
完全に自身の殉職シーンを想像し、一人で世界に入り込んでいたウィルマーも目が覚めた。
「鳩はいらない。ニコラス・ケイジじゃないんだから」
 
こんなジョークが飛び交うのも「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のチームワークの良さがあってこそ。ファンは皆、そして共演者やスタッフたちも、トーレスは不死身な男でいてほしいと願っている。
 
 
<「people.com」 6月22日>