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海外ドラマ最新レポート Vol.570  「ベター・コール・ソウル」ボブ・オデンカーク、医師のアドバイスを聞かずに後悔

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ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカークが、同シリーズの最終シーズン(シーズン6)撮影中に心臓発作を起こし、病院に緊急搬送されたことは知られている。入院ののち、復帰を果たし、最終回まで無事務め上げた。現在は復活し、映画、TVシリーズに主演と好調なキャリアを維持しているボブが、米ポッドキャスト番組に出演、「聞かずに後悔した医者のアドバイス」について明かしている。
 
それは心臓発作を起こす前のこと。ボブには20年もの付き合いだという心臓医の友人がいるという。
「彼は(政治的に)保守派でね。歳を取るにつれ、どんどん頭が固くなってきた。50歳になった頃から彼の診察を受けるようになったのだけど、当時はクリニックのあちこちに『当院ではオバマケア(政府による健康保険加入推進及び援助制度)は受け付けません』と張り紙がしてあった。そんな彼の一面を受け入れがたく思っていたんだ」
ボブ自身、「どちらかと言えばリベラル寄り」と認めている。それだけに、前オバマ大統領が推進したオバマケアには好意的なのだろう。その医師の頭の固さには辟易でも、それ以外の良さを認めて友人、そして患者として付き合いを続けていた。
 
ところが、いつの間にかボブの頭も固くなっていたらしい。
「その医師から『そろそろスタチン(血中コレステロール値を下げる薬)を摂る必要がある』と言われたんだ。僕は『それはどうかな、家族に心臓病患者はいないし』と答えた。彼は『いいから摂れ』と言ったのだけど、僕は聞く耳を持たなかった」
他の医師からセカンドオピニオン、サードオピニオンを乞うた。「まだ必要ない」と、ボブは自分が聞きたかった答えをくれた他の医師を信じることにした。
 
その結果、2021年7月、「ベター・コール・ソウル」の撮影中にボブは心臓発作で倒れた。
「最初の医師の言うことが正しかったのさ。保守派の頭の固い人だけど、彼はいい医者だったんだ」
最初の医師の政治的信条がボブの判断を鈍らせた。しかし、それは彼の医師としての診断とは何の関係もなかったことを今になって痛感している。
心臓の状態は安定していると言うボブ。日々の人生、自分を支えてくれる皆に感謝の毎日だ。
「一歩一歩前進して、もっといい仕事がしたいね」
 
病気からたくさんのことを学んだ。怪我の功名というべきか、これからもいい仕事がしたいから、ボブは医師の言葉にもっと素直に耳を傾ける。
 
 
<「today.com」 9月16日>