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海外ドラマ最新レポート Vol.194 「アクエリアス 刑事サム・ホディアック」のデヴィッド・ドゥカヴニーが"おいたん"だったかも? 無名時代のオーディション話を披露

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アクエリアス 刑事サム・ホディアック」主演のデヴィッド・ドゥカヴニーといえば、「X‐ファイル」のモルダーFBI捜査官で知られる、TVが生んだスーパースターだ。

 
しかし、「X‐ファイル」スタート時、デヴィッドはすでに33歳。世に出るには、いや、ちゃんと食べることができるようになるには、少し時間がかかっていた。だから「X‐ファイル」の数年前まで、デヴィッドはいろいろな作品のオーディションを受けまくったと、米のトーク番組で明かした。
 
「受けさせてもらえる限り、僕は全てのオーディションに挑戦した。実は『フルハウス』のオーディションも受けたんだ」
 
海外ドラマファンにはおなじみの「フルハウス」。3人の娘を育てるシングルファーザーと、その友人で同居人として暮らす二人の男との日々の生活をコミカルに描いたファミリー・シットコムだ。中でもジェシーおいたん(おじさんの意味)を演じたジョン・ステイモスはイケメンで人気者となった。
 
当時のデヴィッドは、その男性キャラクターに年齢が合致していたらしく、なんと3役全てオーディションを受けたのだとか。しかし、結果は全て不合格。
 
「僕をどう使ったらいいか分からなかったんだね。すごくガッカリした」
 
「フルハウス」は1987年スタート。大ヒットしたただけに、デヴィッドの当時の落胆は推して知るべし。
 
その後もオーディションを受け続けたデヴィッドがつかんだのが「X‐ファイル」主演の座。「フルハウス」もシーズン8まで続いたが、「X‐ファイル」も全10シーズン製作されたロングラン番組となった。モルダー役がデヴィッドの当たり役となっただけに、今となれば結果オーライ。しかし、その「X‐ファイル」さえ、手放す可能性があったのだとか。
 
実は「X‐ファイル」パイロット版撮影の時期に、デヴィッドにはもう一本TV映画の撮影の仕事が入っていた。先に決まっていたTV映画を選ぶべきと考えていたデヴィッドに「X‐ファイル」のキャスティング・ディレクターがアドバイスを送った。
 
「彼はこう言ったんだ、『X‐ファイル』を選んだら、君は一生他の仕事をしなくても食っていけるよ、と」
 
かくして「X‐ファイル」のモルダーが誕生した。まさか「X‐ファイル」がこんなに長く支持されるとは考えてもなかったというデヴィッド、ハリウッドの目利きの判断に脱帽したようだ。
 
 
<「today.com」 2018年1月3日>