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海外ドラマ最新レポート Vol.164 配信間近の「Star Trek: Picard(原題)」にデータがまさかの登場 ブレント・スパイナーがいきさつ語る

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スタートレック」最新シリーズ、「Star Trek: Picard(原題)」の米CBS All Accessでの配信が2020年1月に迫っている。その公開を前に、出演者の一人、ブレント・スパイナーがヨーロッパの「スタートレック」ファン・コンベンションに出席、その裏話を語っている。
 
ブレント・スパイナーは、1987年から7シーズンに渡り放送された「新スタートレック」に、アンドロイド(人造人間)のデータ役で出演していた人気者。シーズンを通して出演したほか、「新スタートレック」シリーズの映画4作にも出演している。
 
「Star Trek: Picard(原題)」は、「新スタートレック」シリーズの最終作『ネメシス/S.T.X』から約20年後のピカードを中心に描く。
 
ファンにとっては待ちきれない最新作も、ブレントは自分に出番が廻ってこないと当初考えていたという。その『ネメシス/S.T.X』こそが、「新スタートレック」にとってのフィナーレと信じていたからだ。
 
「僕は、『ネメシス/S.T.X』の脚本家でもあったから、この作品がどういう意味を持つか分かっていた。(製作の)パラマウント映画からもこれが最後と言われていたからね。だから、観客に印象深くなってもらいたくて、ドラマチックで感情的なラストにしたんだ」
 
ブレントは、『ネメシス/S.T.X』の原案にも携わった一人。自身の役データを、フィナーレで最大限の慈しみをもって演じ切ったつもりだったのだ。
 
そして『ネメシス/S.T.X』から15年。2017年にスタートした「スタートレック ディスカバリー」の大成功を受け、CBSは次なるシリーズを本格的に検討する。その主役に選ばれたのがパトリック・スチュワートだった。パトリックは「新スタートレック」シリーズで主役のピカードを演じていた。
 
「(パトリックが)新しい作品を引き受けたと聞いた。ただしそれは『新スタートレック』ではなく、タイトルは未定だとね。“ピカード”についての新作に出ることにパトリックが同意しただけで、その他については誰も何も知らなかった」
 
一度は終わりを迎えた「新スタートレック」。しかし、パトリックが主役を引き受けたことで、再び動き始めていたのだ。ブレントにも一本の電話がかかってきた。
「またデータ役を演じてみるつもりはあるかい?」
 
関係者からのオファー。いい条件ならと、即答は避けたブレントだが、それでも興奮は抑えきれなかったに違いない。一度はあきらめた、愛してやまないデータが再び蘇るのだ。
 
「Star Trek: Picard(原題)」のブレントの再出演は、ジョナサン・フレイクス(ウィリアム・T・ライカー役)、マリーナ・サーティス(ディアナ・トロイ役)ら、他の「新スタートレック」組と合わせて、すでに発表済みだ。
 
どんなストーリーでデータが登場するかについては、ブレントは固く口を閉ざしている。お楽しみを台無しにするわけにはいかないからだ。最新シリーズ「Star Trek: Picard(原題)」はファンだけでなく、出演者たちの心をも躍らせている。
 
 
<「startrek.com」 10月28日>