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海外ドラマ最新レポート Vol.120 ウィリアム・シャトナー、御年88歳 「宇宙大作戦/スタートレック」で演じたカーク船長役はやっぱりオレ?

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TV、映画、オンライン配信でスピンオフが次々生まれた「スタートレック」シリーズ。そのオリジナル版は、1966年にスタートした「宇宙大作戦/スタートレック」だ。
 
のちにカリスマ・リーダーとして、アイコン的存在になったのが主役のジェームズ・T・カーク船長。若きカークを演じていたのが、御年88歳の大ベテラン俳優ウィリアム・シャトナーだ。
 
近年は肉付きが良くなり、コミカルな役を演じることが多くなったウィリアムだが、「宇宙大作戦/スタートレック」スタート当時はまだ35歳。精かんな顔つきのイケメンで、男性的な魅力にあふれたカークを好演した。映画版では、ハリウッドでも指折りのイケメン俳優クリス・パインがカークを演じているが、若きウィリアムは決してクリスに負けていなかったのだ。
 
もちろんウィリアムにも強い自負がある。
 
先日、米のラジオにゲスト出演したウィリアム、話は当然「スタートレック」へ。パーソナリティからカーク役への意欲を聞かれ、「もちろん、その気はあるよ。脚本が優れているのが条件だ。それなら間違いないからね。絶対引き受けるよ」と断言したのだ。
 
ウィリアムがカーク役への興味を見せたのは、これが初めてではない。米エンタメサイトから、「新スタートレック」で艦長のピカードを演じていたパトリック・スチュワートが、新シリーズ「Star Trek : Picard」(原題)で再びピカードを演じることについて聞かれた際のことだ。カークが“復活”することはあるのかと聞かれたウィリアムは、「復活ね。その言葉がキーワードだ。君たちは、僕を復活させるべきだよ」と、ファンに向けて逆ラブコール。
 
さらに「パトリックみたいにはやらないよ。シリーズに出るっていうのは疲れるもんだよ。若い時なら話は別さ。僕が25歳なら(シリーズを)やりたいね。シリーズで主演すると、肉体的に参るだけじゃなく、精神的にも参ってしまう。一日14時間も18時間も拘束されるのだからね、家族の方も参ってしまうんだ」とウィリアム。
 
つまり年齢的にシリーズへのレギュラー出演はご免被ると言いたいのだ。最後のTVドラマのレギュラー出演となった「ボストン・リーガル」では、ラッシュアワーの混雑した中、2時間かけて撮影スタジオに通っていたのだとか。それが相当懲りたらしい。
 
パトリックは、ラスベガスで開催された2018年のスタートレック・コンベンションで、新シリーズでの“復活”を正式に発表した。その場にウィリアムも居合わせていたという。
 
「パトリックがステージに表れた時は驚いたね。そこで(復活を)発表したのさ。パトリックがまた(ピカード役を)やりたいなんて思ってなかったから、びっくりしたんだ。おそらく、新シリーズも間違いなくヒットすると分かっているから引き受けたんだろうな。まあ、パトリック・スチュワートほど仕事好きな奴はいないさ。きっと成功するだろう。ピカードは愛されてるからね」
 
ちょっぴり羨ましそうなウィリアム。確かに、パトリックは映画の『X-MEN』シリーズ、『テッド』シリーズなど、すでに大ヒット作を抱えており、また「スタートレック」シリーズに戻る選択は意外といえば意外。パトリックだって、もう78歳なのである。
 
「スタートレック」シリーズの現在に続く人気において、ウィリアムは大いなる貢献者。肉体的にはキツイけれど、もう一度カーク船長としてひと花咲かせてみたいと思うのは当然だろう。
 
カーク船長を復活させたい。それはウィリアムだけでなく、長年応援してきたファンの願いでもあるのかもしれない。
 
 
<「comicbook.com」 6月1日>