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海外ドラマ最新レポート Vol.18 ヴィヴィアン・リーの伝記ドラマが製作されることに

ハリウッド黄金時代の名作として知られる「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレット・オハラ役で知られるイギリス人女優ヴィヴィアン・リーの伝記ドラマが製作されることになった。

ヴィヴィアン・リーは、1913年、英国の植民地だったインドで生まれ、後に英国に移住。18歳で13歳年上の男性と結婚して一女をもうけるが、少女時代からの夢だった女優を目指し、1935年、映画女優デビューを果たす。1938年、当時のアメリカでは無名だったリーは、ハリウッド大作「風と共に去りぬ」のスカーレット役に大抜擢され、その演技が高く評価されてアカデミー賞主演女優賞を受賞する。その後も映画と舞台の両方で活躍し、1951年には「欲望という名の電車」で2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞するが、晩年は両極性障害に苦しむ。1967年、1943年に罹患した肺結核が再発し、7月8日、肺に溜まった水で窒息して死亡。享年53。

タイトル未定のリーの伝記ドラマでは、エピソード数はまだ決まっていないが、各エピソードごとに特定のリー出演作を描いていくという構成になるとのこと。脚本は、「アガサ・クリスティー ミス・マープル」シリーズや「名探偵ポワロ」シリーズの脚本を手がけたスチュワート・ハーコートが担当。主役には、「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」でアイリーン・アドラー/モリアーティ役が印象的だったナタリー・ドーマーがキャストされている。ドーマーはプロデューサーも務める予定。

ヴィヴィアン・リーと結婚していたローレンス・オリヴィエや、「風と共に去りぬ」で共演したクラーク・ゲーブル、オリヴィア・デ・ハヴィランド、「欲望という名の電車」で共演したマーロン・ブランドなども登場することが予想されているゆえ、往年の名優たちを演じる俳優のキャスティングでも注目されそうな企画である。


<「deadline.com」 5月24日>