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ドラマコラム「海外ドラマスペシャルコラム」Vol.154『ベター・コール・ソウル』シーズン2はユニークなプロフィールの俳優陣も出色!

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2月のスーパー!ドラマTVの目玉は『ベター・コール・ソウル』シーズン2の日本初放送開始だ。『ブレイキング・バッド』のソウル・グッドマンにこんな過去があったのかと楽しめたシーズン1だが、シーズン2は後のソウルことジミー・マッギルも、謎の元刑事マイクもよりパワーアップするとだけ明かしておこう。
 
さて、マニアックな筆者は本コラムで裏方のスタッフに注目することが多いが、今回は魅力的な主要キャストに注目したい。ジミー役のボブ・オデンカークは全米で40年以上続いたバラエティ『サタデー・ナイト・ライブ』出身。同情するファンでさえ“しょーもない”と苦笑させられる小悪党ジミーをチャーミングに演じられるのは、オデンカークがコメディアン出身だからだろう。しかし『ブレイキング・バッド』以来、実力派となり、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』などに続き、スピルバーグ監督の最新作『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』にも出演。アニメ映画『Mr.インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』では声優を務める。
 
マイク役のジョナサン・バンクスも『ブレイキング・バッド』に続く出演。1970年代からコンスタントに活動しているが、強面だからか、印象的なのは悪役ばかり。最近では某動画配信サービスのオリジナル映画『マッドバウンド 哀しき友情』でもおっかない役を巧演。今年71歳になったが、しばらく活躍を見たい。ジミーの兄チャック役のマイケル・マッキーンも伝説の疑似ドキュメンタリー映画『スパイナル・タップ』など、コメディ寄りの才能だが、ミュージシャン兼作曲家でもある。『スパイナル・タップ』のクリストファー・ゲスト監督による『みんなのうた』のため、妻で女優のアネット・オトゥールと書いた挿入曲でアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされ、何とグラミー賞を受賞している。これだけユニークな経歴の役者が集まって、面白くないはずがないのだ。
 
 
【アメリカTVライター 池田敏 2018/01/31】
 
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