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S.W.A.T.「S.W.A.T. シーズン3」 パトリック・セント・エスプリト(ヒックス役)&デヴィッド・リム(タン役) 来日オフィシャルインタビュー

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今回日本での撮影のために来日されていますが、いままで日本に来たことはありますか? また日本の印象はいかがですか?   

パトリック: 日本には来たことはないんだ。今回が初めてで、とってもワクワクするね。まだ着いてから数時間しかたっていなくて。今朝シェマーと一緒にコーヒーを買いに出かけたらすごく寒かった。僕はニューヨークに住んでいたけれど、ニューヨークかボストンにいるような寒さだと感じた。印象については朝5時に到着したばかりだから(まだ)答えられないね。

 

 

 

 

それでは現時点では日本についてどのような印象を抱いていますか?         

パトリック: 日本に行ったことのある人たちから聞くのは、日本が大好きだということ。自分も今朝ちょっと歩いただけで感じたけどとても清潔で、あと聞いてはいたけれど東京ってすごく広いね。NYの3倍ぐらい広く感じる。そのことにびっくりした。だから東京について知らないこともあった。僕のお気に入りの映画の一つは『ロスト・イン・トランスレーション』だけれど、今は映画と同じ気持ちだね(笑)。

 

 

 

 

デヴィッドさん日本に来たことはありますか?           

デヴィッド:僕は2回目。約1年前に今の妻と一緒に来た。 

 

パトリック: モデルですごく綺麗な女性だよ。 

 

デヴィッド:彼女と一緒になれて僕はラッキー。その時は日本に12日間滞在して、東京に6泊した後に新幹線で京都と大阪に行った。とにかく日本にいた時は素晴らしい時間を過ごしたよ。食べ物も美味しかったし、日本の清潔さ、特に東京の清潔さに驚いた。人々も礼儀正しくて親切で、すぐに日本の文化の虜になったね。

 

 パトリック: 本当にみんな礼儀正しくて親切で、アメリカが動物園のように感じてしまう。 

 

デヴィッド:そうだよね、俺たちは何をやっているのだろうって思ってしまう。だから日本での撮影が決まったと聞いて、ぜひ参加したいと訴えた。「僕を連れて行って」と。必死に頼みこんだんだ。東京が大好きだから、絶対にまた行きたいと思った。 

 

 

 

 

日本の撮影が決まったときの心境や意気込みを教えてください。       

パトリック:とても興奮したね。デヴィッド、ジェイ、シェマーと一緒に東京に来ることができた。僕たちキャストとクルーはとても仲が良い。番組に関わっている人たちはみんな仲間だ。だから僕もその一員になれることは嬉しかったね。あと彼ら(デヴィッドたち)はフィールドに出るけれど、多くの場合ヒックスは指示をする立場。僕は特殊作戦室の中にいて、彼らは作戦を実行する。彼らがフィールドに出ている間ヒックスは一人のことも多いので、今回はみんなと一緒に行動することもできるのかと思うと嬉しいね。ヒックスが隊員と行動できるはとても良いと思う。

 

 

 

 

シーズン3の見どころを教えてください。
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パトリック: いっぱいあるよ。まず新しいキャラクターが登場する。エイミー・ファリントンが演じるハリウッド地区を担当する警部補のパイパー・リンチ。彼女は市長からS.W,A,T,チームの戦略コンサルタントに任命された人物。リンチが色々引っ掻きまわすことになるかもしれない。最初はヒックスをイライラさせるかも!そして彼女の登場によってS.W.A.T.チームがおとり捜査をすることになるかもしれないね。あと市長に任命されているから市長が色々と口を挟んできたり、S.W.A.T.隊員の仕事の範囲を広げようとしたり、リンチはみんなの反発を食らうことになる。チームの間にも緊張感が漂うことになるかな。各キャラクターの過去の出来事も描かれていく。ネタバレはしないけど、(小声で)シャツを脱いだデヴィッドが見られるよ。

 

 デヴィッド:大変だ!日本のみんなは心の準備できていないのでは?なんてね。でも実際シーズン3はすごい内容になっているよ。今までのシーズンの中で一番かもしれない。もちろんシーズン1もシーズン2も良いけれど。シーズン3はキャラクターがさらに深く掘り下げられて、アクションもすごい。S.W.A.T.のスタントチームはエミー賞候補にもなったからね。楽しみにしていて。

 

 

 

 

それぞれのキャラクターの魅力を教えてください。        
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デヴィッド:タンは生まれも育ちもロサンゼルス。タンの家族は彼にMIT(マサチューセッツ工科大学)に入ってエンジニアになって欲しいと願っていたけれど、その意思とは反対に警察に入ってS.W.A.T.隊員になることに。そのことで家族との関係は悪くなって、タンは若いのに父親を亡くし、親しいいとこも亡くしてしてしまう。それからS.W.A.T.に入ってやっと本当の家族と目的を見つけたように感じる。だからチームメイトが大好きで、タフで、アクションが得意。シーズン3では彼の私生活と家族についてもっと描かれるようになる。今シーズンではかつてないほどに彼の成長を見ることができると思うよ。 

 

パトリック: シーズン3ではタンの陽気な部分がもっと描かれるようになるよ。冗談好きな男だ(笑)。デヴィッドにとっては良いことだと思う。キャラクターを掘り下げて、陽気な部分も演じられる。 

 

デヴィッド:楽しいシーンがあるのは良いことだよね。これは他のキャストにも言えることで、パトリックもそんなシーンがある。

 

 パトリック: 僕のキャラクターはシーズンが進むにつれて期待値のレベルが上がってきている。俳優としてできることはやっているつもりだけど、脚本チームにも恵まれている。脚本家たちはヒックスのことを深く理解してくれている。ヒックスは複雑で難しいキャラクターだからね。僕の解釈しているヒックスはタフで、ポリティカル・コレクトネス(差別・偏見を防ぐ目的の表現や概念)にはあまりこだわっていなくて、すなわち自分の基準で正しいとか間違っているとかを判断する。そして何よりも昔気質である。自分がヒックスについて好きで、俳優としても表現しようとしていて、脚本家にも望んでいることは、彼が"正義の男"であるということ。彼はS.W.A.T.の中で正義を貫こうとしていて、色々なことに対応しなくてはいけないヒックスだけど、何があっても人を恨んだりしないし、ただ正義の男でいつづける。そしてタフで昔気質。そこが良い。S.W.A.T.の番組のためだけでなく、今の時代にテレビでこういうキャラクターが存在しているということが重要だと思っている。

 

 

 

 

ご自身にとって、現在出演している「S.W.A.T.」という作品はどのような存在となりますか?出演したことで、俳優としてどんな学びや収穫がありましたか?   

デヴィッド:僕にとってすごく意味のある作品だ。学んだことは本当にたくさんある。まずキャストからは、セットでパトリック、シェマー、ケニー、ジェイらの演技を見て学ぶことができる。 

 

パトリック: 彼はスポンジのように吸収しているよ。 

 

デヴィッド:毎日新しいことを学んでいる。まだ子供の頃にアクションヒーローのような役を演じてみたいと夢みていた。でもアジア系アメリカ人としてはテレビや映画で「この人みたいになりたい」と憧れる対象の俳優がいなかった。僕は次の世代、すなわちアジア系アメリカ人の子供たちに将来目指したいキャラクター像を与えることができるのではないかと思う。クールそして強いアクションヒーローで、その私生活も恋愛もストーリーで描かれるような存在。このことが僕にとっての一番の収穫かな。キャストたちと毎日仕事するのはとても楽しい。ロスで撮影できて、ドアを蹴破ったり、カーチェイスをしたり。文句のつけどころなんて全くないよ。本当に楽しい番組だ。内容も通常のテレビシリーズで描く内容を超えていると思う。

 

 

 

 

パトリックさんにとって「S.W.A.T.」という作品はどのような存在となりますか?          
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パトリック: 自分にとって本当にすごく意味がある番組だ。今まで俳優として長く仕事をしてきたけど、S.W.A.T.は初めてのレギュラー番組。今まで良いキャリアを積んできて、素晴らしい人生を歩んできた。でもこの作品は脚本家たちがインプットを求めてくれる。そして番組が成功してシーズン2、シーズン3と進んでいくと、さらに多くの意見を聞いてもらえる。S.W.A.T.のショーランナーやプロデューサーたちも僕たちの話を聞いてくれる。お互いに情報をインプットしあって、高いレベルでのコラボレーションが実現できている。デヴィッドはこの番組に出演してスポンジのように色々吸収して、ものすごい成長を遂げた。そして僕も大好きなヒックスというキャラクターを演じられて、自分の考えも尊重され聞いてもらえて、そういったことが本当に嬉しいし自分にとって大切だと感じている。    

 

 

 

    
「S.W.A.T.」というドラマはS.W.A.T.チームメンバーの仲の良さが劇中でもよく描かれていますが、実際の撮影現場での雰囲気はどういうものですか?          

デヴィッド:パトリックが他のインタビューで言っていたみたいに仲はいいよ。

仲の良さが劇中に現れていると思う。初日からキャスト間の相性はいいと感じていたね。シェマーがみんなをまとめてくれて、それからはずっと家族のような関係だ。特に努力しなくてもみんなとの関係は築けたけど、新しい番組がスタートする時に違うバックグランドを持つ俳優が集まって始めるのは難しい場合もあるからね。僕たちはラッキーだった。みんなの相性はとても良くそれが画面に現れていると思し、視聴者はそれを楽しんでくれているのではないかな。そしてそれが番組の人気の要因の一つになっているのではないかと思う。

 

 パトリック: 僕たちはお互いを応援しあっている。 

 

デヴィッド:そう応援しあっている。そしてキャストだけではなく、クルーも仲が良い。脚本家やプロデューサーたちも含めて一つの大きな家族だ。画面上では僕たち7、8人ぐらいしか見えないけど、本当は大きな家族みんなで番組を制作するのを楽しんでいる。できる限り最高の番組を作ろうと思っていて、それが現れていると思う。      

     

 

 

    
撮影現場での楽しいエピソード、面白いエピソードなどありましたら教えてください。            

デヴィッド:何かあるかな。面白い出来事とかだよね?シーズン1第1話で銃を落としちゃったのはどう(笑)? 

 

パトリック:そうそう。足の上に銃を落としちゃってね。つま先を骨折したかと思ったよ。 

 

デヴィッド:すごく真剣なシーンの最中だったよね。 

 

パトリック:でも「痛いっ!」って思わず叫んだ。怒りのあまりね。足の親指に当たってしまった。最初はなんともないと思ったけど、そのうちすごく足が痛くなってきて思わず大声で叫んだ。あの出来事はかなり可笑しかった。まあ人間誰もが面白いことをしでかしてしまうこともある。通常はセリフを覚え、番組の速さについていくことに必死でプレッシャーを感じることが多い。でもセットに笑いは満ちているよ。そしてクルーとも良く笑いあう。クルーに対してはキャストと同じように接するからね。みんなあだ名で呼びあっている。みんな同じ立場だ。

 

 デヴィッド:お互いが大好きで良くふざけあっているよ。     

          

 

 

    
シーズン3の撮影に臨む時の心境や心構えはシーズン1やシーズン2の時と違いましたか?              

デヴィッド:そうだね、僕は常に学び続けて上達したいと思っている。前のシーズンでやったことを次にシーズンではもっとうまくやれるようにね。タンというキャラクターをより具現化できるように新しい方法を考えているよ。

 

 パトリック:シーズン1の最初はシリーズとしてピックアップされるといいなと思うよね。そしてピックアップされると嬉しく思う。この業界は一貫性のない業界。保証が全くない。自分にテストを課しているようなもので、決まった日に給料をもらえるような仕事ではない。でも一旦成功すると、これは一般の人にも言えることかも知れないけど、成功するとその幸運を享受し続けたくなる。だからデヴィッドはさっき個人的には常に上達したいと言ったけど、番組の全員がシーズン3に臨む心境は、やはり出来るだけ最高のものを作り上げたいということだ。だから、みんなで自分たちが作れるものより良いアウトプットができるように頑張っている。成功した後の心境としては、僕たちに限らず同じように感じる人が多いのではないかな。僕たちは責任がある。僕は手を抜いてはいけないとプレッシャーを感じている。デヴィッドもそう思うよね?

 

 デヴィッド:全くその通りだ。さっき自分がアジア系アメリカ人として、タンのようなキャラクターを演じていることが同じ人種の人たちにとって多くの意味を持つ(今までアジア系アメリカ人がテレビでタンのような役を演じることがなかった)と言ったけれど、このことは僕の原動力となっている。あとファンに番組が大好きだと言われると、また新たにやる気が湧いてくる。そして自分が役者をやっている意味を再確認することもできる。働いて稼がなくてはいけないということもあるけれど、それ以外に得ることが本当にたくさんある。そしてこんなに素晴らしい成功している番組に出演できて、本当に幸運だと感じている。 

 

パトリック:ロスで仕事できるしね。 

 

デヴィッド:そう地元のロスで仕事ができることもすごく良い。シーズン3まであっという間に来てしまった感じがする。パイロット版を撮影したのが、ついこの間のようだ。今は、この瞬間を生きて楽しもうと心がけている。いつかは終わりが来るからね。 

 

パトリック:この業界ではそれが大事。

 

デヴィッド:終わったら、次は何があるのだろうと先を見ることが大事だ。

 

 パトリック:僕も20年前ぐらいにそれが大事だと学んだ。今朝もみんなでそんな話をしていた。どうしたら競争しながらも"満足"し続けていられるか。一旦満足してしまったら、競争をしなくなってしまう。そのバランスを見つけるのが難しい。バランスを見つけるまで時間がかかったね。仕事がなくてもチャレンジしながら充足感を感じていられるか。俳優としてはそのバランスを見つけないと、後になってあの時心配しすぎて時間を無駄にしたとか、楽しめなかったとか、後悔することになってしまう。特にこの業界ではね。     

  

   

 

 

シーズン3でお気に入りのシーンやエピソードはありますか?              
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パトリック:良いエピソードはいっぱいあるけれど、今のところ第8話が一番気に入っている。 

 

デヴィッド:ヒックスが中心のエピソードだ。今までもヒックスの素晴らしいシーンはたくさんあるけれど、これは本当にすごい。

 

 パトリック:まさにヒックスのためのエピソードだ。

 

 デヴィッド:僕はまだ観ていないけれど、すごく楽しみにしている。

 

 パトリック:僕もまだ観ていない。でも今のところシーズン3の中ではヒックスの一番のエピソードだ。

 

 デヴィッド:僕は第4話だね。タンの物語。タンと恋人のストーリーが語られる。僕と恋人役の女優とは相性がすごく良い。キュートなシーンが撮れて、楽しかった。あと第9話。どのエピソードも良くできているけれど、その中でも際立って素晴らしいものがある。本当に観たらびっくりすると思うよ。実に素晴らしい。 

 

パトリック:すごいね。待ちきれないよ。 

 

デヴィッド:これからもっと気にいるエピソードが出て来るかもしれないしね。 

 

パトリック:脚本家が第9話と同じ。日本が舞台になるのは第13話だ。

 

デヴィッド:日本のエピソードは特別なものになるよ。撮影はこれからだけどね(笑)。

 

パトリック:俺たちはSWATだから大丈夫!

 

デヴィッド:シーズン3は楽しみな内容盛りだくさんだ。     

  

     

 

 

そういえばお二人はお揃いのポーズを取ってインタビューを受けられていますね。                 

デヴィッド:同じポーズを取っているのは、パトリックのことを尊敬しているからね(笑)。

 

 パトリック:「この親にして、この子あり」だね(笑)。 

 

デヴィッド:タンとヒックスとの関係と同じだよね。上司だけど相性が良いからこうなる。 

 

パトリック:ヒックスはチームのことが大好きだ。そして脚本家がそういった内容にしてくれていることに感謝している。 

 

デヴィッド:パトリックの出演シーンはいつも良いけれど、シーズン3は本当に素晴らしいシーンが多い。     

      

 

 

 

最後に視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。      
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デヴィッド:日本のみんな元気?コンニチワ!今、僕らは東京に来ている。シーズン3がもうすぐ始まるよ。今シーズンはさらに大胆で、バッドで、素晴らしい。見どころのあるエピソードが盛りだくさんだ。アクションシーンもすごいよ。それぞれのキャラクターも深く掘り下げられる。ヒックス、タン、ホンドーみんなについて語られるんだ。だから是非スーパー!ドラマTVで観てね! 

 

パトリック:こんにちは。S.W.A.T.のシーズン3が日本で始まるよ。今シーズンは今までのシーズンとはちょっと違う。新しいキャラクターが登場して、最初はかき回される。それによってS.W.A.T.の活動内容も広がるんだ。アクションも盛りだくさん。それぞれの過去も語られ、キャラクターについてもっと深く知ることができる。過去2シーズンで語られてきた以上にね。日本でも放送されるのでワクワクしている。スーパー!ドラマTVで観て、楽しんで!