ボディガード-守るべきもの-

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野心的な女性閣僚ジュリア・モンタギューの警護に就くことになった退役軍人の警察官デイビッド・バッド。
彼が抱える葛藤が次第にジュリアにとって最大の脅威になることに……。
数多の受賞に輝いた英国大ヒットのポリティカル・スリラーを日本初放送!

見どころ

数々の賞を受賞したBBC最大のヒット作

本作は現在シーズン6まで製作が終了しているイギリスの大ヒットシリーズ「ライン・オブ・デューティ」で製作総指揮を務めたジェド・マーキュリオが全6話の脚本を担当したポリティカル・スリラー。「ライン・オブ・デューティ」同様、毎回クリフハンガーや新しい展開が用意されており、最後の最後までスリルが味わえるストーリーとなっている。命を狙われる女性閣僚の警護をする警官役は、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのロブ・スターク役、『ロケットマン』のジョン・リード役を演じたことで知られるリチャード・マッデンが演じる。野心家の内務大臣役を務めるのは、「ライン・オブ・デューティ」で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞し、「ミセス・ウィルソン」などに出演したキーリー・ホーズ。本作は、2019年ゴールデン・グローブ賞でドラマシリーズ部門男優賞をリチャード・マッデンが受賞し、作品賞にノミネートされた。さらに、英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門においては、視聴者による投票で選ばれるVirgin Media's Must-See Momentを受賞、ドラマシリーズ部門作品賞、主演女優賞、監督賞にノミネートされ、プライムタイム・エミー賞においても複数部門でノミネートされた。イギリス最大のヒット作、ポリティカル・スリラーをご堪能あれ。

英国ドラマシリーズ史上最高の視聴率を記録

本作は本国イギリスにおいて驚異的な視聴率を叩き出した。最終回のリアルタイム視聴者数は1100万人を超え、シフト視聴(28日間)を含めた最終的な視聴者数は過去最多の1710万人に到達した。この数字は2002年の記録開始以来、すべてのチャンネルのドラマシリーズで英国で最も視聴されているエピソードになった。さらには、2010年以来のスポーツイベントや国内イベント以外のテレビ番組で記録された視聴率の中でもトップの数字であり、放送後7日間の視聴率は過去10年間に放送された番組の中でもトップ5に入る数字を記録した。(イギリス:BARB調べ 2018/9/23~2018/10/20までの28日間)

リチャード・マッデンの迫真の演技とスリル満点のストーリー

本国イギリスで視聴者数の記録を塗り替える程の大ヒットとなった本作。Varietyでは、「リチャード・マッデンの理性を超えた怒る演技を見ていると何もかもが可能なように見える。そして何よりも、次のエピソードを見たい、このドラマを見続けたいと思えるような求めているものを与えてくれる。同じくイギリスの大ヒットスリラー「キリング・イヴ」にも引けを取らない素晴らしい想像力と気骨のあるオリジナルストーリーは、人を惹きつける過激さを生み出している。」 と絶賛された。リチャード・マッデンは複雑で不安定なキャラクターを演じたことについて、「デイビッドの心の曖昧さを演じることは本当に楽しかった。最初のいくつかのエピソードでは、視聴者も感じているであろう疑問を自分の心に投げかけ、それを実際に試してみたんだ。デイビッドは善人なのか、悪人なのか。彼は何のために行動しているのか。その行動の背景にあるものは何なのか。全てのキャラクターがグレーゾーンにいて、誰もが黒か白かはっきりとしておらず、曖昧で良い味を出している。そして、それはドラマを通してずっと続いていて、とても緊張感のある作品になっている。」と語った。様々な思惑や私欲が入り乱れ、最後まで何が起こるか予測できない展開に心を掴まれること間違いなし。

緊迫感を煽るサウンドとアクション

本作の音楽を担当したのは、これまでに「女王ヴィクトリア 愛に生きる」シリーズや「禁断の関係~愛と憎しみのブーケ~」などイギリスのドラマや映画などの音楽を手掛けた経験を持つルース・バーレット。彼女のオリジナルで多岐にわたる音楽は評価されており、「女王ヴィクトリア 愛に生きる」ではプライムタイム・エミー賞作曲賞シリーズ部門にノミネートされた。ケンブリッジ大学で音楽を専攻し、王立音楽院でも作曲を学んだ彼女は本作の音楽についてインタビューで、音楽は視聴者が登場人物の感情を察し、理解することに大きく関わる重要な要素であると話し、「音楽は、全てをまとめて登場人物がどのような感情なのか隠された裏の性格を理解させてくれる。この作品の内容を伝え、本物にし、デイビッドの動きとしっかりつなげるための音楽を実現しなければならなかった。」と語った。音楽を作るときはインスピレーションを大事にしているという彼女。作品に圧倒されて、すぐにインスピレーションが湧くときは、良い作曲ができる傾向があるとか。本作の音楽作りについて、「さほど時間はかからなかった。この作品を見た時、感動し、興奮し、インスピレーションをすぐ得ることができた。音楽は、視聴者が誰が信頼できる登場人物なのか、そうでないのか、考えている時間に最も効果的に影響を及ぼす。視聴者を引き付ける、最小限の音を求めて作った。刺激的でクレイジーなデイビッドの頭の中に流れているようなサウンドを作り上げた。」と語った。最初から最後まで緊迫感たっぷりのサウンドとキャラクターの内面が垣間見えるほどマッチした音楽は、この作品の魅力と言える。第1話のデイビッドがテロを阻止するシーンなど、息を飲む緊張感溢れるシーンが最終話まで続き、彼女の作ったサウンドとリチャード・マッデンの危機迫る表情が相まって、見ている側もその場にいるような引き込まれるスリルを味わうことができる。そして、彼女の作り上げたサウンドはまた、デイビッドとジュリアの複雑な心情と関係性を際立たせ、作品を盛り上げる。さらに、サウンドと共に注目すべきはアクションシーンである。アクションシーンについて製作総指揮のジェド・マーキュリオは「多くの作品で見られているようなマンガのような暴力シーンやアクションは避けたいと思っていた。リアリティのあるアクションシーンで、それらしく見えるようなレベルで展開しなければならないという思いで製作した。」と語った。リチャード・マッデンを始めとする各キャストが繰り広げる迫真の演技とアクションシーンは見るものを引きつけて離さない。

ストーリー

退役軍人でロンドン警視庁要人警護部所属の巡査部長デイビッド・バッドは、2人の子供と乗ったロンドン行きの列車で、自爆テロ犯と乗り合わせてしまう。異常に気付いたデイビッドは、犯人を説得し自爆テロを阻止することに成功。この功績を評価され、女性内務大臣ジュリア・モンタギューの警護に就くことになる。ジュリアはテロ対策のために、市民のプライバシーを一部侵害する新たな反テロ法案を推進している野心家。それ故に国民やテロリストから反感を買い、暗殺の危機に遭遇することになる。彼女の政治姿勢とは相反するデイビッドは、警護の仕事と同時に新たな任務が与えられるのだが、デイビッド自身もPTSDや別居する妻子との問題を抱えており……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

デイビッド・バッド/David Budd (声:花輪英司)

PTSDに悩むアフガニスタン帰還兵にしてロンドン警視庁の巡査部長。偶然乗り合わせた列車で自爆テロを阻止し、その功績を評価され内務大臣ジュリア・モンタギューの警護に就くことになる。妻ヴィッキーとの間に2人の子がいるが別居中。

リチャード・マッデン Richard Madden

1986年6月18日、スコットランド生まれ。「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのロブ・スターク役、『シンデレラ』の王子役、『ロケットマン』のジョン・リード役などを演じたことで知られる。最近では、『1917 命をかけた伝令』に主人公の兄役で出演。本作で2019年ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞している。

ジュリア・モンタギュー/Julia Montague(声:安藤麻吹)

強硬派の英国内務大臣。テロ対策のため市民のプライバシーを一部侵害する新たな反テロ法案を推進している野心家。首相の座を虎視眈々と狙っている。

キーリー・ホーズ Keeley Hawes

1976年2月10日、英ロンドン生まれ。数々のヒット作品に幅広く出演、多様性と役に対する大胆不敵なアプローチで知られている。本作において英国アカデミー賞主演女優賞としてノミネートされたが、これまでの出演作のうち「ライン・オブ・デューティ」シーズン2、「ミセス・ウィルソン」においてもそれぞれ同主演女優賞と助演女優賞にノミネートされている。このほか「MI-5 英国機密諜報部」、「ザ・ミッシング ~囚われた少女~」、「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2などに出演し、2019年には「Summer of Rockets(原題)」「国を売る人」の主要キャストを務めた。

ヴィッキー・バッド/Vicky Budd (声:田中杏沙)
デイビッドの妻で2児の母。看護師としてロンドンの病院に勤めている。デイビッドがアフガニスタンから戻って来て以来、不安定でPTSDに悩まされたため別居中である。まだ彼を愛しており、関係を続けていたいと思っているのだが……。

ソフィー・ランドル Sophie Rundle

1988年4月21日、英国生まれ。英国ロイヤル・アカデミーで演技を学び、「Garrow's Law(原題)」、「タイタニック 愛と偽りの航海」、「ピーキー・ブラインダーズ」、「ハッピー・バレー 復讐の町」、「ディケンジアン」、『大いなる遺産』などに出演したことで知られる。

アン・サンプソン/Anne Sampson (声:新井笙子)

ロンドン警視庁テロ対策組織SO15のトップ。警察と政治との間で板挟みな立場で重要な判断を強いられる。

ジーナ・マッキー Gina McKee

1964年4月14日、英国生まれ。『ノッティングヒルの恋人』、『つぐない』、「ライン・オブ・デューティ」、『イン・ザ・ループ』、『ひかりのまち』などに出演したことで知られる。英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門で女優賞に3度ノミネートされ、内1度「Our Friends in the North(原題)」で受賞した経歴を持つ。

マイク・トラヴィス/Mike Travis (声:佐久間元輝)

テロ対策担当大臣。ジュリアがMI5長官とつながっていることを知り、テロ事件の調査が進むにつれ、ジュリアに対し疑いと反感を募らせていく。

ヴィンセント・フランクリン Vincent Franklin

1966年11月3日、英国生まれ。『イエスタデイ 』、『ボーン・アイデンティティー』、『フロム・ヘル』、『トプシー・ターヴィー』などに出演したことで知られる。

ロレイン・クラドック/Lorraine Craddock (声:桜岡あつこ)

要人警護部のトップにしてデイビッドの上司。デイビッドにジュリアの警護に就くよう指示を出す。

ピッパ・ヘイウッド Pippa Haywood

1961年5月6日、英国生まれ。コメディ番組など幅広いジャンルで経験を積み、「Fear, Stress and Anger(原題)」、「リンリー警部 捜査ファイル」、「セルフリッジ 英国百貨店」などに出演したことで知られる。

ロジャー・ペンハリゴン/Roger Penhaligon (声:山本祥太)

ジュリアの元夫。保守党幹部であり、ジュリアを批判している陣営の1人。

ニコラス・グリーヴス Nicholas Gleaves

1969年1月1日、英国生まれ。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、「生存者たち」、『ゴースト・ライト』などに出演したことで知られる。

作品基本情報

原題:BODYGUARD
データ:2018年/イギリス/二カ国語&字幕/60分/全6話/HD作品
製作総指揮:ジェド・マーキュリオ、サイモン・ヒース
出演:リチャード・マッデン、キーリー・ホーズ、ジーナ・マッキー、ソフィー・ランドル、ヴィンセント・フランクリン
日本語吹き替え:花輪英司、安藤麻吹、田中杏沙、新井笙子、佐久間元輝、桜岡あつこ、山本祥太