スタートレック ショートトレック

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イントロダクション

シリーズ最新作「スタートレック ディスカバリー」のシーズン1とシーズン2の間に制作された貴重な作品。
「スタートレック ディスカバリー」のキャラクターが活躍するオムニバス形式のショートドラマ、日本初放送!

見どころ

15分間に驚きと感動がギュッと詰まったショートドラマ

本作は「スタートレック ディスカバリー」やその他「スタートレック」シリーズに関連するテーマとキャラクターを深く掘り下げていく、オムニバス形式のショートドラマである。「スタートレック ディスカバリー」を観ているファンの方々ならご存知のティリーとサルー、ハリー・マッドがそれぞれ主人公となっている3話と、本作で新しく登場するクラフトを中心に描く1話の全4話構成となっている。第1話「逃亡者」では、ザヒア星の女の子、ポーの故郷での話を聞くうちにティリーの心境にも変化が訪れ、2人のやり取りに観ている方も励まされる物語となっている。第2話の主人公は、初登場のクラフト。兵士であるクラフトは、敵から奪った脱出ポッドで宇宙を彷徨っていたが、突如意識を失い危険な状態に陥る。そこでクラフトを救うのは、ディスカバリーのコンピューター、ゾーラ。1000年もの間人間の帰りを待つゾーラは、ギリシャ神話でオデュッセウスを引き留めたカリプソのように、クラフトを優しくもてなして引き留めようとする。ゾーラの必死に引き留めようとする姿に、切ない気持ちになる。コンピューターと人間が心を通わせる、まるで近未来を予測しているようなストーリーでもあり、「スタートレック」シリーズらしさを感じさせるストーリーだ。第3話は、第2話とはまた違う、胸が締め付けられるような切なさを感じさせる物語だ。主人公は「スタートレック ディスカバリー」でも何かと登場する、ケルピアン人のサルー。サルーがUSSシンジョウの乗員になる前を描く。カミナー星のケルピアン人は、風習としてベウルという種族に“収穫”と称して生贄を捧げてきた。その儀式を司る司祭のアラダーを父に持つサルーだが、サルーにはその風習が受け入れられなかった。そんなサルーの葛藤を描くのだが、サルーやケルピアン人の境遇を思うとつい涙が出る。と、ここまで3話において感動のストーリーを描いているのだが、それが一変するのがハリー・マッド主人公の第4話。30件の密輸罪、20件の殺人未遂罪、1件の君主暗殺未遂、盗品の輸送、宇宙クジラの腹への侵入など多くの罪で惑星連邦の賞金首になっているハリー・マッドは、賞金稼ぎたちに狙われている。ある日、正体不明の異星人に捕まったマッドは、テラライトのテブリンに売り飛ばされる。マッドは媚びたり、嘘を並べたりと巧みな話術でテブリンを言いくるめようとするのだが、結局マッドは連邦船へ連行される。そこで待ち受ける予想外な出来事とは……? 1話10~15分間という短さにも関わらず、既に「スタートレック」シリーズを観ているファンにとっても、これから見始める人にとっても存分に楽しめる作品となっている。本国アメリカでは、2019年10月5日から、さらに5話の配信がスタートしており、その人気の高さが伺える。

実力派俳優と豪華な製作陣が名を連ねる本作

クラフトを演じるオルディス・ホッジは、「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」アレック・ハーディソン役や『ストレイト・アウタ・コンプトン』MCレン役、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』、『ドリーム』、「ブラック・ミラー」等への出演で知られる、TVシリーズや映画、舞台と幼少期からマルチに活躍する俳優である。ケルピアン人のサルー役には、『ヘルボーイ』シリーズや、『シェイプ・オブ・ウォーター』の不思議な生きもの役などで知られるモンスター級俳優ダグ・ジョーンズ。さらに、ハリー・マッドを演じるのは、エキセントリックな演技で有名なレイン・ウィルソン。「シックス・フィート・アンダー」アーサー役で知名度を上げ、2005年公開の「ジ・オフィス」ドワイト・シュルート役でブレイクした。その他にも、『あの頃ペニー・レインと』や『トランスフォーマー/リベンジ 』、『MEG ザ・モンスター』などの大作に出演した経歴を持つ実力派俳優のレイン・ウィルソンは、第4話の監督も務めている。レイン・ウィルソンを含め、製作陣も豪華。製作総指揮を務めるのは、『スタートレック』や『M:i:III』、「SCORPION/スコーピオン」「HAWAII FIVE-0」「FRINGE/フリンジ」シリーズのアレックス・カーツマン、「SCORPISON/スコーピオン」や「インスティンクト―異常犯罪捜査―」のヘザー・ケイデンをはじめ、計7人の名だたるプロデューサーたち。脚本は、『十二人の怒れる男』や「未知への飛行」で知られる往年の名監督シドニー・ルメットを父に持ち、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の原案を担当したジェニー・ルメットや、『スパイダーマン2』原案、『ジョン・カーター』脚本で知られるマイケル・シェイボンなど。監督陣には、数々の大人気ドラマを担当した経歴を持つ監督が名を連ねる。「HAWAII FIVE-0」、「GOTHAM/ゴッサム」、「リミットレス」のマヤ・ヴルヴィロ、「フォーリング スカイズ」、「マイノリティ・リポート」、「スタートレック ディスカバリー」のオラトゥンデ・オスンサンミ、「クリミナル・マインド」、「ARROW/アロー」、「THE FLASH/フラッシュ」、「S.W.A.T.」のダグラス・アーニオコスキー、そしてレイン・ウィルソンが本作エピソードごとの監督を務める。本家「スタートレック ディスカバリー」同様、豪華俳優・製作陣が手掛けた本作は、圧倒的な世界観で見ごたえ抜群だ。

ストーリー

USSディスカバリーで実地のカリキュラムに参加しているティリーは、船長を目指す指揮官訓練プログラムを続けられるかどうかに悩み、母親シボーンに連絡をする。アドバイスを求めるが、シボーンは同じ指揮官訓練プログラムを受ける優秀な義理の姉妹の話をしたり、昔学校で壁登りをした時にみんなはできたのに、ティリーだけできなかった話をしたりと、ティリーが意欲を失うようなことばかり言う。苛立ちを隠せないティリーがもう何も期待できないと嘆きながらエスプレッソを飲んでいると、誰もいないはずのカフェテリアに不思議な現象が巻き起こる。勝手に食べ物がオーダーされ、大量の料理が宙を舞う。危険を感じ身を隠したティリーの前に現れたのは、ザヒアンという種族の17歳の女の子、ポーだった。ディスカバリーに不法侵入したポーの存在が仲間たちにばれないように注意しながらも、ポーが何者なのか探るティリー。ポーは始めのうち警戒した様子で名前すら教えてくれなかったが、会話をするうちに、ザヒア星にとっても宇宙にとっても重要な存在であることが分かり……。
(第1話「逃亡者」より)

各話あらすじ

放送時間

キャスト

シルビア・ティリー/Cadet Sylvia Tilly (声:坂井恭子)

船長を目指す指揮官訓練プログラムに参加する、まだフレッシュな人材。USSディスカバリーにて実地のカリキュラムに参加している。純粋で優しい性格。

メアリー・ワイズマン Mary Wiseman

1985年7月30日生まれ。2015年にジュリアード音楽院を卒業後、ブロードウェイを含む様々な舞台で活躍。「Longmire(原題)」や「Netflixプレゼンツ:ザ・キャラクターズ」、「Difficult People(原題)」に出演。

クラフト /Craft (声:遠藤大智)

兵士であり、敵から奪った脱出ポッドで宇宙を1ヵ月もの間彷徨っていた。ポッドの中で瀕死の状態のところをディスカバリーのコンピューターであるゾーラに助けられる。狩りの時に負った傷を治さないでいる。故郷はアルコル星系4号星。妻と息子を故郷に残してきた。

オルディス・ホッジ Aldis Hodge

1986年9月20日、米ノース・カロライナ州生まれ。ニューヨーク州で育った。3歳の時に雑誌でモデルを務めたことから芸能界でのキャリアが始まる。紙媒体やコマーシャルでのモデルをしていたが、兄のエドウィン・ホッジと共に『セサミストリート』に出演したことをきっかけに、映画やテレビ、舞台でも活躍するようになる。「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」アレック・ハーディソン役や『ストレイト・アウタ・コンプトン』MCレン役、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』、『ドリーム』、「ブラック・ミラー」にも出演している。

サルー/Saru (声:桐本拓哉)

USSシェンジョウの科学士官。ケルピアン人であることから、危機が迫っていることを察知できる能力を持つ。故郷はカミナー星。カミナー星のケルピアン人は、昔からベウルという種族に“収穫”されていた。その儀式を司る司祭を務めるのは、サルーの父親アラダー。

ダグ・ジョーンズ Doug Jones

1960年5月24日、米インディアナ州生まれ。『ヘルボーイ』エイブ・サピエン役をはじめ、『シェイプ・オブ・ウォーター』不思議な生きもの役など、数々の異形キャラクターを好演してきたことで有名。変わった役どころの他にも、「フォーリング スカイズ」コチース役や「ARROW/アロー」ジェイク・シモンズ/デスボルト役、「THE FLASH/フラッシュ」同役等、数々のヒット作に出演している。100以上のCMにも出演し、特にマクドナルドのキャンペーンで知られる。

ハリー・マッド/Harry Mudd (声:遠藤純一)

「宇宙大作戦/スタートレック」にも登場している。宇宙のペテン師であり、カーク艦長をはじめ、エンタープライズ号のメンバーを悩ませた。本作では惑星連邦の賞金首となり、賞金稼ぎたちに狙われている。罪状は30件の密輸罪、20件の殺人未遂罪、1件の君主暗殺未遂、盗品の輸送、宇宙クジラの腹への侵入など。

レイン・ウィルソン Rainn Wilson

1966年1月20日、米ワシントン州生まれ。タフツ大学とワシントン大学に通っていた。その後ニューヨーク大学のGraduate Acting Programに参加し、演技も学んだ。ニューヨーク大学在学時には映画やブロードウェイでも活動した。何年もテレビや映画に出演し続けた後、彼の知名度を上げるきっかけになったのは、「シックス・フィート・アンダー」アーサー役。「ジ・オフィス」ドワイト・シュルート役でブレイクした。その他にも、『あの頃ペニー・レインと』や『トランスフォーマー/リベンジ 』、『MEG ザ・モンスター』などに出演。エキセントリックな演技で評判。

作品基本情報

原題:SHORT TREKS
データ:2018~2019年/アメリカ/二カ国語&字幕/30分/今回全4話/HD作品
製作総指揮:アレックス・カーツマン、ヘザー・ケイデン、アキヴァ・ゴールズマン、フランク・シラキューサ、ジョン・ウェバー、トレヴァー・ロス
出演:メアリー・ワイズマン、オルディス・ホッジ、ダグ・ジョーンズ、レイン・ウィルソン
日本語吹き替え:坂井恭子、遠藤大智、桐本拓哉、遠藤純一