ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ:シーズン1 インタビュー

史上最強のTVシリーズ!
大ヒット映画『ターミネーター2』のその後を描く、SFアクション超大作

インタビュー

レナ・ヘディ

ヘナ・ヘディ インタビュー
サラ・コナー役 Lena Headey Interview

サラ・コナーはすごくタフな女性ですよね。

最高よ!このキャラクターを演じるのは、とても楽しいわ。だってサラが置かれている状況は、役者としてとてもワクワクするものだしね。彼女はとにかく、自分の息子を守りたいという一心で動いてる。他の何よりも、その気持ちに突き動かされてる。特別な力を持っているわけじゃないし、ものすごく強いわけじゃない。でもジョン・コナーを愛する気持ちが、サラの強さね。

このTVシリーズでは、サラ・コナーの内面的な部分や彼女の人生をより詳しく描かれていきますね。

サラとジョン、それにサマー演じるキャメロンが加わった、家族が中心のストーリーになってる。誰も信用できなくて、常に何かにおびえている生活の中でも、サラはジョンが成長できるような環境を作りたいと思ってる。例え人類を救う戦いの中であるとしてもね。それに、そういう非日常の中にも、ユーモアがあったりする。
映画『ターミネーター』の最初の作品を見たのはもう何年も前だけど、その時は、「毎日何かに追われて、戦わなきゃいけないとなったら自分はどうするか?」って考えたわ。追っ手から逃げて、隠れて、戦う毎日だったら…。それに、世界中で何よりも愛している人を守らなきゃいけない。それから、このTVシリーズ版の話を聞いて、おもしろいなと思ったのが、女性が2人主演してること。男の方はまだ子供で、これから大人の男に成長していく。そしてそれを支えてかなければならなくて、だから彼女には母親としての葛藤がある。サラはあまり母親っぽくないけどね。でももっと母親らしくなりたいと思う気持ちもあるのよ。ただ、びっくりするような事件ばかり起きて、「逃げるのよ!」って言う機会が多い。クレイジーな人だわ。

サラが時折見せる疲れきった表情がとても印象深いですが、演じる上で心がけていることは?

きっと一日18時間も働くと自然にああいう表情になるのかもしれない(笑)。
演じている時には“今”とは違う気持ちになるの。…サラはいつも3日くらい先のことを考えてるわ。常に何かと戦っていて、自分たちの敵であるキャメロンと一緒にいる事実を受け入れなくちゃいけない…。そういうサラの状況を、体を通して感じるの。

役作りのために肉体的なトレーニングもしましたか?

リアルに見せたいし、上品じゃなくて鋭さを出したかった。息子の安全のためだったら何だってする、というサラの強さをね。だから、最初のときには、トレーニングしたわ。でも、テレビの仕事ってスケジュール的に時間があまりとれないのね、だからロンドンで数年前にトレーニングをした経験が体力的にすごく役にたったわ。

ページトップ

トーマス・デッカー

トーマス・デッカー インタビュー
ジョン・コナー役 Thomas Dekker Interview

どのようにしてジョン役に決まったのですか?

このテレビシリーズが始まるっていう話を聞いて、やりたいなと思ったからオーディションを受けたんだ。すごく長い時間をかけて、9回もオーディションを受けた。1ヶ月半から2ヶ月くらいかけてね。とにかく長いしストレスの多い期間だったよ。何百人もの人がオーディションを受けていたんだ。僕はすごくこの役がやりたかったから、他のドラマの仕事(「HEROES/ヒーローズ」)もしていたんだけど、この作品をやるためにそっちを辞めたんだ。だから今この役を演じられてすごく嬉しい。
役がもらえたときは、すごくほっとしたよ。とにかく長い選考期間だったから、合格でも不合格でもいいから早く結果が知りたかった。で、その知らせが来たのは車に乗っているときだったんだ。デビッド・ナッター(監督)がこっそり電話して教えてくれたんだよね、すごく興奮したよ。

このシリーズと映画との違いは?

第1話では特に、映画『ターミネーター』をすごく好きな人たちに見てもらいたいという気持ちがあって作られたんだよね。だから第1話が一番映画版に近いと思うな、アクションも特に多いしね。TVシリーズではアクションだけじゃなくて、登場人物たちの心理的な部分も細かく表現されている。それに、新しい時代が今の時代とどんな風につながっていくのかも描かれてる。今僕たちの生活には、さまざまなテクノロジーや機械が取り入れられている。だからこそ、80年代や90年代ではなくて今の時代に、このドラマを作ってるんだと思う。きっとフランチャイズ映画によりかかってるだけだろって思った人も多かったと思う。正直に話すと、最初僕もそう思ってた。でも脚本家の人たちと話をして、ドラマが表現しようとしていることを理解した。だからドラマはより心理学的でダークで、恐ろしくて、意味のある作品になっていると思う。

映画版のファンでしたか?

もちろん!だからこの役をやりたかったんだ。小さい頃、VHSのボックスセットを持っていたくらい好きだったよ。それにジョンという役は、10代の若者にとってはアイドル的な存在だった。だから、ワクワクするし、尊敬する役を自分が演じてるっていのは不思議な気分だよ。

常にシリアスで緊張感のある役どころですね。

僕とジョンの共通点は、2人とも情熱的なところがあって、僕もジョンも頭に浮かんだことはすぐ口に出してしまう。そういう我慢できない性格っていうか、頑固で、今すぐやろう!ってなるところが、僕と同じだからすごくやりやすい。演技として難しいのは、彼の中にある葛藤を表現することだね。彼の持つ葛藤、そしてサラの持っている葛藤が二人のイライラの原因にもなってるんだけど。2人共、すべきことが多すぎて、自分たちが本当にしたいことをする機会が全くない。そういう事からぶつかりあったりするんだよね。

撮影前にトレーニングを受けましたか?

脚本家の人たちはジョンに対しては身体的にも内面的にも急激な変化は求めていなかった。だから、ジョンはその時点ではそれほど変化する必要はなかったんだ。肉体的な変化は、これから先に起きることだからね。だから、僕は撮影に入るまでの2ヶ月でダイエットしたのと、ある程度のトレーニングをした。でもレナはかなり鍛えたみたいだけどね。

サラ役のレナ・ヘディについて

レナは最高だよ。いつも一緒に笑ってばかりいるんだ。この仕事から得た一番の大きな収穫はレナとの友情だね。こんな風に他の俳優さんと親しくなることは、この仕事をしてきて今まで一度もなかったんだ。夕飯を食べに行ったり、家まで送り合ったり、電話で話したり。俳優さんと仲良くなったことはこれまでなかったんだ。だから僕たちの関係がスクリーンの上でも表れてると思うな。すごく強い絆が生まれたからさ。

キャメロン役のサマー・グローについて

サマーは、コミック・コンベンションに行ったりすると大人気なんだよ!まるで神様みたいに崇められるんだ。サマーは本当にかわいらしい女性。演技も素晴らしいんだよね。だから、たまに彼女の演技に見とれちゃって、自分のセリフがでてこない事があるくらいだよ。

ページトップ

サマー・グロー

サマー・グロー・インタビュー
キャメロン役 Summer Glau Interview

どのようにして本作のキャメロン役に決まったのですか?

第1話の台本を読んだとき、ティーンの女の子型ターミネーターでしょ、だからそのキャラクターに求められるだろうことを勝手に頭の中で想像してしまって、実はオーディションに行くことをためらってたの。でも実際にオーディションで、クリエーターのジョシュ・フリードマンや監督のデビッド・ナッター、この2 人のドラマに対するビジョンを聞いて感銘をうけたの。そのお陰で絶対、この役を演じたくなって、何回かオーディションを受けて、奇跡が起きたの。この役がもらえて本当にラッキーだったわ。

オーディションではスタントや、体を動かした演技もあったんですか?

体を動かすことはしなかったけれど、私が出演した映画『セレニティー』で私の格闘シーンを見てくれたみたい。映画では戦うシーンが多かったから、私がそういうことを出来ることは知っていたんだと思う。実際にドラマの撮影では多くのシーンで自分でスタントをやってるの。許可が出たら全て私はやるわ。動いてる車から飛び降りたり、ビルからも飛び降りたり。壁をパンチして壊したり、接近戦に、体ごと壁に突撃するシーンとかね。体を掴まれて、壁に投げられちゃう、それってすごく楽しかった!本当に戦ってる気分になれるからかな、私は進んでスタントするわね。それがこの役の素晴らしいところでもあるわ。普通ならできないようなアクションができる。以前はダンサーだったから、私は体を動かすのが好きなの。仕事に来て体を使って、帰るときにはへとへとになってるのが好き。面白かったのが、撮影が始まって数ヶ月はいつも帰るときに顔に傷がついたのね。常に戦うシーンがあるから。そうすると、いつも警備員に止められるの。「メイクよ」って説明しないと通してくれなかった。でも1ヶ月くらいすると通してくれるようになったけどね(笑)。

キャメロンについて

未来のジョンが高校時代のジョンを守るようにと派遣した再プログラムされたターミネーターなの。言ってみれば秘密のボディー・ガードね。ジョンと一緒に逃げるし、学校にも一緒に行くし、いつでもジョンが安全でいるために目を光らせてる。キャメロンは映画にはいないキャラクターだから、彼女ならこうするだろうなって、自分が感じたことを反映させて表現できるの。すごくやりがいがあるわ。

高速道路のような場所で3人共全裸のシーンがありましたよね。

そうなの!そういうことはあまりしたことがなかったから、肌が乾燥しちゃった(笑)。撮影のときは格好悪かったけど・・・楽しかった。まだ撮影は始まったばかりの頃だったんだけど、おかげで絆が深まったわね。撮影したのは1月のアルバカーキ、雪も降っていて、しかも夜の撮影だから本当に寒かった!高速道路の真ん中で、道路に寝そべるのね。もちろん全裸だから3人とももう隠し事は1つもないって感じよ。全部見ちゃったからね。皆とても仲良しよ。 出来上がったシーンを見てすごく格好いいなと思った。本当に気に入ったわ。

アクション・シーンは欠かせないですよね。

このドラマには特撮やスタントチームといったすばらしい最高のチームがいて、アクション・シーンがすごく多い。でもそれぞれの登場人物がとてもたくましいの。それに彼らの人生やどんな人物なのかのストーリーも丁寧に描かれてる。そのバランスがすごく良いと思う。アクションを楽しみにドラマを見てくれた人にも、それぞれの登場人物に感情移入できると思う。

今後の物語の展開について

映画と比べると、何より時間がたっぷりあるから、その分ストーリーを広げることができる、よりクリエイティブにね。それから、このドラマは家族のお話でもあるの。私が演じるキャメロンも、その家族の一員なんだと思うの。家族がどうやって触れ合っていくか、世界を救うことと同じくらい、お互いを思う気持ちも大切なドラマの要素よね。

ページトップ

©Warner Bros. Entertainment Inc.