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全米のティーンエイジャーの投票で決定する、ティーン・チョイス・アウォードで、好きなファンタジー／SFドラマ賞を6度受賞するなど、若者を中心に多大な人気を誇る「ヴァンパイア・ダイアリーズ」が、今秋から米The CWにてスタートするシーズン８で終了することが明らかになった。コミコン・インターナショナルの「ヴァンパイア・ダイアリーズ」パネルにて発表されたもの。

会場を埋めたファンを前に、製作総指揮者の一人、ジュリー・プレックが、衝撃の発言だ。

「私たちは皆で話し合いを重ねました。そして、これで最後という結論に達したのです。新シーズンで『ヴァンパイア・ダイアリーズ』は終了します。つらく悲しい決断で、私たちもしばらくの間、涙を流しました。けれど、私たちはこれまで、すばらしい時間を過ごしてきました。ファンの皆さん、期待していてください、最後のシーズンは忘れられないものになりますよ」

「ヴァンパイア・ダイアリーズ」は、The CWを「ゴシップガール」「One Tree Hill」などと共に長年支えてきた。しかし近年はアメコミ系ドラマに主役の座を奪われ、その役割は終えたとみなしたようだ。賢明な決断は、同じく製作総指揮者のケヴィン・ウィリアムソン（「ドーソンズ・クリーク」「ザ・フォロイング」）も了承済み。最終シーズンはウィリアムソンも久々に脚本チームに加わる予定だ。

そして、最終シーズンには、もう一人、戻ってくる人がいるかもしれない。シーズン６で番組を去った、元の主演ニーナ・ドブレフだ。プレックは「（ニーナに）プレッシャーをかけたくはありません」と前置きした上で、かつてニーナが番組を去る際にプレックと交わしたという“カムバック”の約束を思い出していた。「あの思い出の約束を、現実にしたいのです。私たちの友情で約束は交わされました。実行できるかどうか、頑張ってみましょう」（プレック）

しかし、ニーナにとって約束を守るのは簡単ではなさそうだ。ニーナは現在、ヴィン・ディーゼル主演の『xXx＜トリプルＸ＞：再起動』、ジュリア・ロバーツ主演映画のリメイク『Flatliners』の2本の映画にかかわっており、共にメインキャラクターとして配役されていることから、時間のやりくりは至難の業。「ヴァンパイア・ダイアリーズ」へのニーナの思いがいかに強くても、時間の壁は大きいのだ。

元主演女優のカムバックを待っているのは、プレックやファン、そして共演者も同じだ。マット役のザック・ローリグは「彼女に戻って来てほしいね。彼女無しでは、この番組はここまで続かなかったよ」とラブコール。

かつての才能が再集結、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」シーズン８は有終の美で締めくくられる。


＜「hollywoodreporter.com」　7月23日付け＞