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スパドラ!最新USレポート Vol.400:「HEROES/ヒーローズ」は時代の先を行っていた 主演のジャック・コールマン語る

March 14, 2016

hro_rbn_yr1_us250_0310.jpgHEROES/ヒーローズ」そして、続編となる「HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン」に主演したジャック・コールマンが、同シリーズについて米エンタメサイトのインタビューに答えている。

2006年から4シーズンに渡り、米NBCで放送され、大きな反響を呼んだ「HEROES/ヒーローズ」。2010年に終了した後も、ジャックら出演者は再びシリーズが再開することを待ち望んでいたという。

「シリーズが終わって、最初の一年は(TVや映画など)何らかの形で完結する場が与えられると、僕らは期待していたんだ。だけど、それから一年が経ち、また一年と何ごとも起こらなかった。ところが2014年冬季オリンピック放送の際、『HEROES REBORN』のCMが突然流れてきた。僕ら出演者たちはグループメールで『何が起こったんだ?』って大騒ぎしたものさ」

「HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン」は全13話構成。待ち焦がれたファンにしてみれば、次シーズンを望んでしまうかもしれないが、始めから限定シリーズとして製作されたものだという。

「始めから終わりまで、終始一貫して全13話として製作された。ビジネスという観点では、次のシーズンを考えて良かったのかもしれないが、それは一度も意図されていなかったよ。『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』の最終話を見てもらったら、確かにこれで完結したと分かってもらえるだろう」

今でこそ、スーパーヒーロー物のTVドラマシリーズ化は珍しくなくなったが、当時の米TVでは「HEROES/ヒーローズ」は画期的なドラマだった。

「僕らは時代の先を行っていた。当時はほとんどスーパーヒーロー物が放送されていなかったんだ。僕らのドラマが成功したのは、ファミリードラマでもあったこと。スーパーヒーローの要素があり、家庭内の要素もあった。SFファンじゃない人たちも、そこに惹きつけられたのだと思う」

「HEROES/ヒーローズ」の魅力はもう一つ。当時のTVとしては珍しくスペシャル・エフェクト(特殊効果)に力を入れていたのだ。

「このジャンル(SF)では、スペシャル・エフェクトを多用しなければならないけれど、それには大金がかかるんだ。大ヒットした映画『アバター』や『アイアンマン』にはスペシャル・エフェクトに驚くほどのお金が使われている。TVの予算で同じようなことをするのはとても困難だ。だけど、『HEROES/ヒーローズ』はTVでもスペシャル・エフェクトを使えると証明した。『マトリックス』と同じようにはいかないけれど、それでも、視聴者は登場人物に感情移入してくれたし、アクションシーンに興奮してくれたと思う。『HEROES/ヒーローズ』は、現代のTVシリーズに大きく貢献しているんだ」

TVドラマの歴史に大きな一歩を残した「HEROES/ヒーローズ」。出演者にとっても誇らしい作品であるようだ。


<「digitalspy.com」 2月16日付け>