スパドラ!最新USレポート

スパドラ!最新USレポート Vol.265:「クリミナル・マインド」の音楽担当者が語る 「TVというより、映画を見ている気分になってほしい。画面の世界に引き込みたいんだ」

December 10, 2014

CriminalMinds_yr6_#118_us250_1209.2.jpg全米では今秋からシーズン10がスタートした「クリミナル・マインド」。犯罪解決ドラマの中でも、独特の不気味なムードで人気となっている。そのムード演出に大きく貢献しているのが、シーズン1から番組の音楽を担当している、ステファンとマークのファンティー二兄弟だ。

ファンティーニ兄弟によれば、「クリミナル・マインド」の音楽づくりの一週間は月曜か火曜日に始まるという。「その日は、番組にとって、重要な役割を果たしている人と会う。監督だったり、プロデューサーだったりすることもあるけれど、たいていはエディターか音楽の担当者かな。彼らと一緒に出来上がったばかりの映像を見るんだ」

すでにこの段階で、ファンティーニ兄弟が見る映像はほぼ完成品だという。「映像は出来上がった完成品だけど、仮の音楽が入っていることもあるよ。この場面は怖がらせたいとか、感情的にさせたいとか、僕らに説明するためだ。それを僕らは家に持ち帰り、仮の音楽を消し去り、新しい曲をつけていく。僕らは毎回全部の曲を作曲しているんだよ。一小節ごと全てまっさらな音なんだ」

ファンティーニ兄弟が忠実に守っている基本中の基本。それは「クリミナル・マインド」は映画であると思うこと。「TVを見ているというよりも、映画を見ている気分になってほしいんだ。(視聴者を)画面の世界に引き込みたいんだよ。そう思って毎回曲を作ってる」

エピソードごとに4、5時間はアイデアを話し合うのが、ファンティーニ兄弟の常だ。「そのエピソードのコンセプトを決めたら、あとは曲作りにかかるだけ。毎回新鮮な気持ちで取り組みたいから、じっくり話し合い、お互いを監視するんだ。僕らは一番辛辣な言葉を浴びせる批評家同士でもあるんだよ」

最初は自分たちの音楽が番組を台無しにしないかとビクビクしていたという、ファンティーニ兄弟も今ではすっかり自信をつけた。「うまくやれたと思うときは、何かしら湧き上がるものがあるんだ。曲と映像とストーリーが完全に調和したと感じると、魔法をかけたような気持ちになるよ。これは長年の経験で得た直感みたいなもんだね」

「クリミナル・マインド」10シーズンを通し、過去の保存ファイルから曲を引っ張りだしてくるのではなく、新しい音を作り出すのが、ファンティーニ兄弟のこだわり。長寿ドラマの人気の秘訣は音楽にも隠されていたようだ。


<「channelguidemagblog.com」 10月30日記事より>