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スパドラ!最新USレポート Vol.227:エミー賞まさかの落選 「ブラックリスト」のジェームズ・スペイダーはなぜノミネートされなかったか?

July 15, 2014

blacklist_yr1_us250_0715.jpg7月10日、第66回プライムタイム・エミー賞のノミネートが発表されたが、ドラマ主演男優賞候補確実とみられていた、ジェームズ・スペイダーの落選にファン、メディアから疑問の声が上がっている。

ジェームズは、2013年秋からスタートした新ドラマ「ブラックリスト」に主演、圧倒的な貫録ある演技を披露した。これまで3回エミー賞(「ボストン・リーガル」2回、「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」1回)を受賞し、実績・知名度も抜群のジェームズは、今回の賞レースでも有力候補。1月のゴールデングローブ賞でもドラマ主演男優賞にノミネートされたが、このたび発表された米TV界最大の権威であるエミー賞ではノミネートから落選してしまったのだ。

これに対し、エンタメサイトのDeadlineはジェームズ落選の理由を次のように分析している。「スペイダーほどエミー賞に獲りにいく演技ができる俳優はいない。だからこれまで3回もドラマ主演男優賞を受賞したのだ。しかし、今回ばかりはネットワーク(NBC)のドラマに主演というハンデを克服できなかったようだ。今の(エミー賞を選考する)TVアカデミーはケーブル局やオンライン・ストリーミングのドラマを優位に選びすぎている。辛辣ついでに加えておこう、スペイダーは、ドラマ主演男優賞にノミネートされた『True Detective』(HBO)の俳優たち(ウディ・ハレルソン、マシュー・マコノヒー)の代わりに選ばれるべきだったのかもしれない。なぜなら、彼らは1シーズンだけしか番組に出演せず、降板してしまうからだ。彼らはドラマ部門ではなく、ミニシリーズ/テレビ映画部門の俳優として選ばれるべきだったのだ」

エミー賞まさかの落選組には、他に「グッド・ワイフ」(ドラマ作品賞)、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のタチアナ・マズラニー(ドラマ主演女優賞)、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のリーヴ・シュレイバー(ドラマ主演男優賞)らの名前が挙がっている。


<USサイト 「deadline .com」 7月10日記事より>