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スパドラ!最新USレポート Vol.109:「ボディ・オブ・プルーフ」のダナ・デラニー、若き頃に役を争ったオスカー女優とは?

June 4, 2013

スパドラ!最新レポート Vol.109(2013/6/4

 

◆「ボディ・オブ・プルーフ」のダナ・デラニー、若き頃に役を争ったオスカー女優とは?

bdproof_yr1_250.jpgボディ・オブ・プルーフ」で主役のミーガン・ハントを演じているダナ・デラニー。海外ドラマファンには、「デスパレートな妻たち」のキャサリン・メイフェア役でおなじみだ。

本国アメリカでダナの一線での活躍は実に長く、TVドラマ界屈指の息の長い主演級女優の一人である。70年代からTVドラマに出演してきたダナの出世作は、88年から始まった「チャイナ・ビーチ」。ベトナム戦争の米軍基地を舞台に、戦線を支える医師や看護婦、そして傷ついた兵士たちの姿を描いた傑作ドラマだ。このドラマで、ダナは主役の看護婦コリーンを演じ、2度エミー賞の主演女優賞を獲得している。

「チャイナ・ビーチ」がなければ、今のダナもなかったかも…とさえ言えるダナのキャリアに強烈なインパクトを残した当たり役だが、実は、ダナに決定するまで、コリーン役候補には強力なライバルがいた。後のオスカー女優、ヘレン・ハントである。

この時の思い出をダナはこう語っている。「あの役(コリーン)はもともと中西部出身のブロンドの女の子をイメージして書かれたらしいのよ。私のイメージとは違うでしょう。今だから言えるんだけど、実は、私とヘレン・ハントの二人が最終候補だったんですって。私がキャストされて、当時はみんなビックリしたみたい、私が役にふさわしくないって。私があんまり可愛くないっていう意見もあったのよ(笑)。私も若かったから、傷ついたわ。本当になぜ私になったのかしらねえ…だけど今となっては、私で正しい選択だったって思うのよ」

「チャイナ・ビーチ」ではダナに競り負けたヘレンだが、以降、映画界での活躍は語るまでもない。主演女優を選ぶのに、ダナとヘレンの二人で迷った「チャイナ・ビーチ」プロデューサーたちの審美眼に狂いはなかったのは間違いないだろう。

<USサイト「www.etonline.com」 5月29日号記事より>

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