ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.466  ゴールデングローブ賞ノミネート発表 「ベター・コール・ソウル」最終シーズンで受賞なるか

BetterCallSaul_yr5_#34(5-3)_BETTERCALLSAUL_S05_Eps503_7984142.jpg
第80回ゴールデングローブ賞のノミネートが発表された。米時間の12月12日。 年末年始はハリウッドの授賞式シーズン。その年の優秀作品、俳優、製作者らを称えるセレモニーが続く。なかでもゴールデングローブ賞は例年1月上旬に開催され、全米でTV中継も行われることから、その注目度はアカデミー賞、エミー賞に次ぐお祭りイベントだ。
 
ところが、2021年、ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)は、協会員の人種構成の不均等が指摘され、大きな批判を浴びた。その結果、長年にわたり授賞式を放送してきた米NBCが、2022年の第79回同授賞式中継を取りやめ、メディア露出が激減する痛手となった。 以降、HFPAは協会の改革を断行。黒人を含む新たな協会員21名を招き入れたほか、これまで協会員のみだった同賞の投票権を海外の業界関係者103名に与えた。これにより、ゴールデングローブ賞の投票権の約10%が黒人に委ねられることとなり、指摘されていた人種構成の不均等は緩和されたという。
 
その改革が認められ、米NBCは、来年1月10日に開催される第80回ゴールデングローブ賞授賞式の中継を決めた。新型コロナウィルスによるパンデミックからの本格的な復興と重ね、従来のにぎやかな授賞式が復活しそうだ。今回、TVカテゴリーのドラマシリーズ部門には、最終シーズンの「ベター・コール・ソウル」が作品賞にノミネート。各賞レースはシーズンごとにノミネートを重ねてきたが、これまで主要賞での作品賞授賞は無し。「ブレイキング・バッド」は最終シーズンで受賞し、有終の美を飾った。スピンオフの「ベター・コール・ソウル」もその轍を踏めるか、注目が集まっている。
 
その他、TVカテゴリーのノミネートは以下の通り。
 
 
<ドラマシリーズ部門>
 
 
■作品賞(ドラマ)
 
「ザ・クラウン」
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
「オザークへようこそ」
「セヴェランス」
 
 
■女優賞(ドラマ)
 
エマ・ダーシー 「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
ローラ・リニー 「オザークへようこそ」
イメルダ・スタウントン 「ザ・クラウン」
ヒラリー・スワンク 「Alaska Daily(原題)」
ゼンデイヤ 「ユーフォリア/EUPHORIA」
 
 
■男優賞(ドラマ)
 
ジェフ・ブリッジス 「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」
ケヴィン・コスナー 「イエローストーン」
ディエゴ・ルナ 「キャシアン・アンドー」
ボブ・オデンカーク 「ベター・コール・ソウル」
アダム・スコット 「セヴェランス」
 
 
■助演女優賞(シリーズ)
 
エリザベス・デビッキ 「ザ・クラウン」
Hannah Einbender 「Hacks(原題)」
ジュリア・ガーナー 「オザークへようこそ」
ジャネル・ジェームズ 「アボット エレメンタリー」
シェリル・リー・ラルフ 「アボット エレメンタリー」
 
 
■助演男優賞(シリーズ)
 
ジョン・リスゴー 「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」
ジョナサン・プライス 「ザ・クラウン」
ジョン・タートゥーロ 「セヴェランス」
タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ 「アボット エレメンタリー」
ヘンリー・ウィンクラー 「バリー」
 
 
■作品賞(ミュージカル/コメディー)
 
「アボット エレメンタリー」
「一流シェフのファミリーレストラン」
「Hacks(原題)」
「マーダーズ・イン・ビルディング」
「ウェンズデー」
 
 
■女優賞(ミュージカル/コメディー)
 
キンタ・ブランソン 「アボット エレメンタリー」
ケイリー・クオコ 「フライト・アテンダント」
セレーナ・ゴメス 「マーダーズ・イン・ビルディング」
ジェナ・オルテガ 「ウェンズデー」
ジーン・スマート 「Hacks(原題)」
 
 
■男優賞(ミュージカル/コメディー)
 
ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」
ビル・ヘイダー 「バリー」(HBO Max)
スティーヴ・マーティン 「マーダーズ・イン・ビルディング」
マーティン・ショート 「マーダーズ・イン・ビルディング」
ジェレミー・アレン・ホワイト 「一流シェフのファミリーレストラン」
 
 
■作品賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビムービー)
 
「ブラック・バード」
「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」
「ドロップアウト ~シリコンバレーを騙した女」
「パム&トミー」(Hulu)
「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
 
 
■女優賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビムービー)
 
ジェシカ・チャステイン 「George & Tammy(原題)」
ジュリア・ガーナー 「令嬢アンナの真実」
リリー・ジェームズ 「パム&トミー」
ジュリア・ロバーツ 「ガスリット 陰謀と真実」
アマンダ・セイフライド 「ドロップアウト ~シリコンバレーを騙した女」
 
 
■男優賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビムービー)
 
タロン・エジャトン 「ブラック・バード」
コリン・ファース 「ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-」
アンドリュー・ガーフィールド 「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」
エヴァン・ピーターズ 「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」
セバスチャン・スタン 「パム&トミー」
 
 
■助演女優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー)
 
ジェニファー・クーリッジ 「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
クレア・デインズ 「Fleishman is in Trouble(原題)」
デイジー・エドガー=ジョーンズ 「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」
ニーシー・ナッシュ 「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」
オーブリー・プラザ 「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
 
 
■助演男優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー)
 
F・マーレイ・エイブラハム 「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
ドーナル・グリーソン 「The Patient(原題)」
ポール・ウォルター・ハウザー 「ブラック・バード」
リチャード・ジェンキンス 「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」
セス・ローゲン 「パム&トミー」
 
 
<「goldenglobes.com」    12月12日>