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海外ドラマ最新レポート Vol.209 「ブラックリスト」シーズン7フィナーレ リモートでのドラマ制作に妙案

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コロナ禍の影響で、ハリウッドでもTVや映画の撮影が、5月半ば現在も停止されている。シーズンフィナーレの時期を迎えたTV界では、多くの番組がエピソード数の短縮を余儀なくされたが、その中で「ブラックリスト」の試みに注目が集まっている。
 
「ブラックリスト」は現在シーズン7を放送中。3月半ばの撮影停止を受け、全19話に短縮された。しかし撮影分はシーズンフィナーレとなる第19話途中まで。フィナーレ完結のため、知恵を絞ったプロデューサー陣のたどり着いた策が、アニメを交えたハイブリット版エピソードの制作だ。
 
シーズン7第19話「The Kazanjian Brothers」は半分が通常どおりに撮影済み。つまりその残り半分をアメコミのようなアニメーションで完成させることにしたのだという。
 
もちろん新たにアニメ部分を制作したアニメーター、画面を編集したエディターらは職場を離れたリモートで作業。出演者のジェームズ・スペイダー、メーガン・ブーンらも、声の収録は自宅で行ったのだとか。
 
動画サイトなどでは、一部アニメシーンをプレビュー公開。「ブラックリスト」そのもののハードボイルドなムードとマッチして、意外にも違和感のない世界が生まれている。
 
米での放送日は5月15日。業界注目の妙案が、視聴者からどのように受け止められるか楽しみだ。
 
 
<「variety.com」  5月5日>