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海外ドラマ最新レポート Vol.199 "デンベ"が考える 「ブラックリスト」の興奮がまだまだ続くワケ

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米NBCの人気TVシリーズ「ブラックリスト」は、2月、新シーズンとなるシーズン8の更新を早々に決めた。その「ブラックリスト」の用心棒デンベこと、ヒシャム・タウフィークが米オンラインメディアのインタビューに答えている。

 
デンベはシーズン6で一度はレッドと袂を分かつものの、シーズン7で強い忠誠心からレッドの元へ戻ってくる。レッドにとってだけでなく、視聴者にとっても「ブラックリスト」に欠かせないキャラクターだ。
 
デンベを演じるヒシャムは、「ブラックリスト」シーズン1から出演しており、シーズン8更新の一報に大喜び。
 
「すっごく嬉しかった。久しぶりだよね、こんなの。僕が覚えている限り、こんなに早く更新が決まるのって、シーズン1とシーズン2以来じゃないかな?」 
 
ヒシャムによれば、最近のシーズンは更新発表が6月までずれ込むことが多く、撮影中は最後の最後まで気を揉んでいたのだとか。更新の報せは早ければ早い方が良い。その方がシーズン・フィナーレをどのように展開するか、新シーズンにつなげるか、ストーリーを決定できるからだ。
 
「だから僕らはすごくはしゃいだ。こんなに早く更新を決めてもらえるなんてね」
 
視聴者の選択が多岐に渡る現代、TVのロングランドラマが誕生しにくくなっている。一話完結タイプなら途中からの視聴者も見込めるが、「ブラックリスト」のようにストーリーが積み重なるタイプだと熱心な視聴者をどのくらい囲い込めるかがロングランの鍵。またストリーミング系、ケーブル局系のドラマが各シーズン10話前後の製作に比べ、ネットワーク(米NBC)系の「ブラックリスト」は各シーズン22話程度製作されている。エピソード数が増えれば増えるほど、1シーズンを通して視聴者の興奮を持続させるのは難しい。
 
それを知るヒシャムだから、クリエーター陣に敬意だ。
 
「脚本家、クリエーター、この番組の土台を作り上げた皆は素晴らしいと思う。シーズン1の間にこんなにも素敵なストーリーの土台を作り上げたのだからね。おかげで、僕らキャラクターは成長し続けることができるんだ」
 
さらに「他の(ロングランの)番組を見て思うのだけど、たいてい停滞して、同じことを繰り返している。だけど、僕らの番組はどうだい? 最高の仕事をしてるじゃないか。製作チームと出演者チームがお互い影響を与えあって、それぞれのキャラクターのストーリーを作り上げている」
 
「ブラックリスト」を愛するあまり、少々辛辣な言葉も飛び出したが、それはデンベ同様ヒシャムの忠誠心の表れ。レッドとデンベの固い絆はシーズンを重ね、ますます強くなっている。
 
 
<「wnypapers.com」 3月19日>