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海外ドラマ最新レポート Vol.17 元プロアメフト選手も真っ青?「S.W.A.T.」出演者が語る、地獄の撮影

swat_yr1_#12(1-12)_SWAT_111_111631_0118b.jpg米TV界でも屈指の筋肉派シェマー・ムーア主演の新ポリス・アクション・ドラマシリーズ「S.W.A.T.」の出演者が、米TVのインタビューに答え、同番組のハードすぎる撮影について語った。
 
地獄のような撮影について明かしたのは、ジェイ・ハリントン。シェマー演じるホンドーのライバルかつ良き仲間のディーコン役で、「デスパレートな妻たち」など海外ドラマではおなじみの渋いイケメン俳優だ。ディーコン役についてジェイは、「楽しい役なんだ」と意外な感想。しかしワイワイガヤガヤの楽しさではない、俳優として楽しいという意味らしい。
 
「仕事の大部分は、とにかく体を鍛えて体型を保っておくことに尽きる。見栄え良くするためだけじゃないんだ、怪我をしない体を作らないといけないから」
 
シェマーやジェイの演じるS.W.A.T.とは、ロサンゼルス市警の特殊武装戦術部隊のこと。筋肉武装は当たり前、そして過酷な状況に耐える強靭な体力も必要だ。
 
「僕らの初日、早朝から撮影はスタートした。場所は、ロサンゼルスから車で数時間走ったところ、標高はなんと8000フィート(2700メートル)だ。シェマーのボディダブル(替え玉)のスタントマンは、元プロのアメフト選手なんだけど、『デンバーでの(高地)トレーニングを思い出すなあ』なんて言ってたよ。息をするのも少しばかり苦しかった」
 
2700メートルは富士山でいえば、7合目。さらに30度から40度の斜面だったとか。もはや命がけの撮影だ。
 
「この撮影のおかげで、スタッフも含めて、皆に気合が入った。TVで見るとキレイな風景だと思うかもしれないけれど、実際にはスタッフたちは片足を岩の上に置き、もう一方の足は泥の中でカメラを回しているんだからね。頑張ったと思うんだよ」
 
ベテラン俳優のジェイでさえ、最初の脚本を読んだ限りでは、どこまで映像化できるのか分からなかったという、TV離れしたスケール。実際にオンエアを見て、「凄く興奮した」とその出来には胸を張る。
 
撮影に先立ち、本物の武器を使ったトレーニングも受けた。戦術シーンでは現実のS.W.A.T.の手順そのままに行動している。番組を見た友人の連邦捜査官からは、「間違ってないぜ」と嬉しい一言をもらった。
 
ジェイにとっては「それだけで十分」。自己満足と捉えられても構わない。リアリズムの追求、それが「S.W.A.T.」の魅力の一つなのだ。

 
<「pittsburgh.cbslocal.com」 5月10日>