ブルーサンダー (TVシリーズ)

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ロスの平和を守るため、最新鋭ジェットヘリ“ブルーサンダー”が今日も空を翔る!
映画『ブルーサンダー』のヒットを受けて製作されたTVシリーズ。

見どころ

大ヒット映画のTVドラマ版!

ジョン・バダム監督、ロイ・シャイダー主演で1983年に大ヒットした映画『ブルーサンダー』をドラマ化した作品。映画版とのストーリー上のつながりは無く、TVシリーズ独自の要素として、ブルーサンダーの地上支援チーム「ローリングサンダー」が挙げられる。製作総指揮は「サンセット77」や「逃亡者」、「ロックフォードの事件メモ」といったヒットシリーズを手がけたロイ・ハギンズ。また、映画版で緻密な資料に基づき科学考証を重ね脚本を執筆した『エイリアン』のダン・オバノンとドン・ジャコビーが、ドラマ版でも4話で脚本・原案、10話で原案をつとめた。

ユニークなキャスティング

ストーリー上で元プロ・アメリカンフットボールプレーヤーのスキーとババは、現実でもプロ・アメリカンフットボールプレーヤーとして活躍していたディック・バトカスとババ・スミスが演じる。当時はO・J・シンプソンやジム・ブラウン、マーリン・オルセンなど、元プロフットボール選手の活躍が目立った。バトカスとスミスはその理由として、感情を読み取られないようにする野球などのスポーツと違い、アメリカンフットボールでは感情をあらわにする選手が多く視覚的なスポーツであること、またアメフト選手がアメリカの少年に人気のスポーツであり、アメフト選手にあこがれて過ごしたプロデューサーが多いからではないか、と語った。また、ワンダーラブ役のダナ・カーヴィは、後に映画『ウェインズ・ワールド』で人気を博す。

ストーリー

「超高性能コンピューターを装備し、時速320キロの猛スピードでロサンゼルスの空を制する、最新鋭ジェットヘリ。それが、ブルーサンダーだ」―オープング・ナレーションより

ロサンゼルス航空警察局は、一連の凶悪犯罪を受け、世界最強のヘリコプター「ブルーサンダー」を事件の解決のため投入することに決定する。超高性能コンピューターを装備し、時速320キロの猛スピードを誇るブルーサンダーを操るのは、腕は立つが向こう見ずなところのある航空警察の“はみだし者”フランク・チェイニーと、コンピューター・マニアの若者ワンダーラブ。

ブルーサンダーを地上から支援するのは、同じく高性能のコンピューターを装備するトラック「ローリングサンダー」。乗り込むのはドライバーのスキーとコンピューターを操作するババ。ロサンゼルス警察署署長ブラドックの指揮の下、ブルーサンダーは今日もロサンゼルスの平和を守っている。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

フランク・チェイニー/Frank Chaney (声:小川真司)

元はベトナムでヘリコプターのパイロットをしていたが、ブルーサンダーを操縦するパイロットとなる。ブルーサンダーのパイロット選考に合格するほどの類まれなる飛行技術を持つものの、血気盛ん・自由奔放な性格で、ルールをおろそかにすることも。

ジェームズ・ファレンティノ James Farentino

1938年2月24日、米ニューヨーク、ブルックリン区生まれ。アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ、リー・ストラスバーグが芸術監督をつとめたアクターズ・スタジオで演技を学び、1961年にブロードウェイデビュー。その後は主にテレビドラマを中心に活動した。1967年『The Pad and How to Use It』で第24回ゴールデングローブ賞新人男優賞を受賞。出演作に『ファイナル・カウントダウン』、『ゾンゲリア』などがある。2012年1月24日没。

クリントン・ワンダーラブ/Clinton C. Wonderlove (声:水島裕)

コンピューターのエキスパートで、チェイニーが操縦するブルーサンダーの偵察員。ブルーサンダーに同乗し、チェイニーの横で複雑な機械を操る24歳の若者。チェイニーから「チビスケ」といわれることに不満を覚えている。

ダナ・カーヴィ Dana Carvey

1955年6月2日、米モンタナ州ミズーラ生まれ。ホラー映画『ハロウィーンⅡ』の端役で映画デビュー。1986年、人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」へレギュラー出演を果たし、持前のコメディ・センスやものまねを披露して一躍人気者に。1992年、番組内でマイク・マイヤーズとともに演じたキャラクター設定をもとにした映画『ウェインズ・ワールド』が公開されヒット。現在はトークショーのホストなどで活躍している。

ババ・ケルシー/Lyman "Bubba" Kelsey (声:筈見純)

ワンダーラブと同じくコンピューターのエキスパートだが、こちらはハイテク機器を搭載し地上からブルーサンダーの補助を行うトラック“ローリングサンダー”を扱う。警官になる前はプロ・フットボール選手だった。相棒のスキーのことは「オッサン」と呼ぶ。

ババ・スミス Bubba Smith

1945年2月28日、米テキサス州ボーモント生まれ。役柄と同じく、元プロ・アメリカンフットボール選手。ボルチモア・コルツ、オークランド・レイダース、ヒューストン・オイラーズなどのチームでディフェンシブエンドとして活躍、相手チームに恐れられた。選手としても絶大な人気を誇り、1976年の引退後は俳優に転向し、様々な作品に出演。ミラービールのCMや、『ポリスアカデミー』シリーズのモーゼス・ハイタワー役などで知られる。2011年8月3日、66歳の若さで亡くなる。

スキー・バタウスキー/Richard "Ski" Butowski (声:石田太郎)

“ローリングサンダー”のドライバー。警察のフィジカルトレーニングインストラクターを務めていた。ババと同じく、警官になる前はプロ・フットボール選手だった。

ディック・バトカス Dick Butkus

1942年12月9日、米イリノイ州シカゴ生まれ。役柄と同じく、元プロ・アメリカンフットボール選手。イリノイ大学を卒業後NFLのシカゴ・ベアーズで1965年から1973年までプレーし、1979年プロフットボール殿堂入りを果たす。NFL史上、最も優れたラインバッカーの1人と言われる。現役引退後は俳優活動を開始し、『背番号00大奮戦』、『スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火』をはじめとする作品に出演した。

ブラドック/Ed Braddock (声:宮内幸平)

ロサンゼルス警察署長。タフで厳しく、しかし公平な精神を持つ男。規則通りに物事を行うことをモットーとしており、自由奔放な傾向のあるチェイニーとは衝突することも。

サンディ・マクピーク Sandy McPeak

1936年2月21日、米インディアナ州生まれ。『ビリー・ジョー/愛のかけ橋』、『バイオレント・サタデー』、『クライシス2050』などに出演。ドラマ「特攻野郎Aチーム」や「タイムマシーンにお願い」にもゲスト出演している。1997年12月31日心臓発作により亡くなる。

ブルーサンダー/BLUE THUNDER

世界最強のヘリコプター
・時速320キロ、超高性能コンピューターを装備
・20ミリ機関砲で1分間に6000発の弾丸を発射することが可能
・最も先端的な監視システム(内部温度計、夜間用のビジョン・センサー・システム、レーザーによる追跡装置、航空用ビデオの録画および再生装置、超高感度マイクロフォンと対地上用スピーカー、超望遠型照準器)
・ウィスパーモード(爆音抑制装置)

作品基本情報

原題:BLUE THUNDER (1984)
データ:1984年/アメリカ/カラー/日本語吹替え/60分/全11話/SD作品
製作総指揮:ロイ・ハギンズ、デヴィッド・モーシンジャー
出演:ジェームズ・ファレンティノ、ダナ・カーヴィ、ババ・スミス、ディック・バトカス、サンディ・マクピーク