ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃

ニュース

イントロダクション

放送開始60周年!! 「サンダーバード」のジェリー・アンダーソンによる人形劇第3作目は西部劇! 町の平和を守るため、保安官テックス・タッカーの魔法のけん銃が火を噴く!
字幕版での放送は日本初!!

作品解説

日本中に大ブームを巻き起こした「サンダーバード」や「キャプテンスカーレット」で知られるジェリー・アンダーソン。彼のテレビ人形劇シリーズ3作目にあたる本作は、スーパーマリオネーションと呼ばれる革新的な人形劇の技法を開拓し始めたシリーズとして、ジェリー・アンダーソン作品とその歴史の中でも重要な位置付けをされる。本作で初めて、繰り人形にリップシンクロイド技術が使用された。人形の頭の中にコイルが埋め込まれており、事前にテープレコーダーに録音された台詞に連動して自動的に人形の口が動くようになった。この手法は、以降のAPFilm作品でも使い続けられることになる。また、前作までとは違い作中の小道具などが非常に細かく作られているのも特徴のひとつだ。
糸で操るマリオネットでは"歩く"演出が困難であるという点に不満を抱いたジェリーは、その後人形をメカに乗せることにより満足いく走行を可能にさせた。その手法が用いられたのは第4作目の「スーパーカー」からであり、その人形劇は、特撮と人形劇を合体させた造語"スーパーマリオネーション"と呼ばれた。

ジェリー・アンダーソンは前2作で原案を担当していたロバータ・リーから独立し、本作を手掛けた。「サンダーバード」のパーカーの声でおなじみのデヴィッド・グラハムは、ジェリー・アンダーソン作品シリーズに本作で初めて声優として参加し、その後続く作品においても様々なキャラクターの声を務めている。また本作は、ジェリー・アンダーソン作品の数多くの音楽を手掛けてきたバリー・グレイが、初めて単独で作曲・編曲を担当したシリーズである。

注)初回放送当時の情報となります

ストーリー

テックス・タッカーは、愛馬ロッキーと愛犬ダスティとともに西へ西へと向かって何日も歩き続け、食料は底をつき始めていた。テックスは荒野で迷子になった先住民の子供マクーヤに出会う。マクーヤを、祖父であり部族の首長であるカラマクーヤのもとへと送り届けることにしたテックス。火を焚き夜明けを待っていると、マクーヤの叫び声とともにそこにカラマクーヤが現れる。彼はマクーヤを助けてくれたお礼として水と食料、そして4枚の羽根をテックスに授ける。1枚目の羽根を受け取るとロッキーが、2枚目を受け取るとダスティが、なんと自由に話せるようになった。そして残りの2枚の羽根はテックスの2丁のけん銃に魔法の力を宿し、けん銃はひとりでに火を吹き始める! やがてその土地は町となり、保安官になったテックスは、魔法のけん銃で"フォー・フェザー・フォールズ"の町の平和を守る! 

各話あらすじ

放送時間

キャスト

テックス・タッカー/Sheriff Tex Tucker (声:ニコラス・パーソンズ/マイケル・ホリデイ(歌))

フォー・フェザー・フォールズの平和を守る保安官。先住民の少年マクーヤを救い、そのお礼としてマクーヤの祖父カラマクーヤから4枚の魔法の羽根をもらう。4枚のうち2枚は彼の2丁のけん銃に魔法の力を宿し、テックスが手を触れずともひとりでに火を吹くように。

ダスティ/Dusty the Dog (声:ケネス・コナー)

テックスの愛犬。カラマクーヤからもらった魔法の羽根でテックスとだけ会話が出来るようになる。

ロッキー/Rocky the Horse (声:ケネス・コナー)

テックスの愛馬。カラマクーヤからもらった魔法の羽根でテックスとだけ会話が出来るようになる。先祖がイギリス出身のためイギリスのアクセントでしゃべる。

エベニーザー・トゥインク/Grandpa Ebenezer Twink (声:デヴィッド・グラハム)

フォー・フェザー・フォールズに住む老人。テックスの活躍を語るのが趣味。銃の腕前は一流。孫のジェイクがいる。

ペドロ/Pedro the Bandit (声:ケネス・コナー)

山賊。いつも悪巧みを考えるが、テックスによって妨害される。

フェルナンド/Fernando the Bandit (声:デヴィッド・グラハム)

ペドロの相棒の山賊。ペドロの言うことにしたがっていつもひどい目にあう。

作品基本情報

原題:Four Feather Falls
データ:1960年/イギリス/B&W/字幕/15分/全39話/人形劇/SD作品
製作総指揮:ジェリー・アンダーソン
音楽:バリー・グレイ
声の出演:ニコラス・パーソンズ、デヴィッド・グラハム、ケネス・コナー、デニス・ブライヤー、マイケル・ホリデイ