ブルーサンダー

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最新テクノロジーの粋を結集したジェットヘリ「ブルーサンダー」の脅威を描く、
ジョン・バダム監督、ロイ・シャイダー主演による80年代の大ヒット映画を二カ国語版でお届け!

見どころ

当時存在していた武器、監視装置などが登場

本作に登場する武器や装備、特殊装置は、全て当時存在するものだった。多少の映画的な誇張はあるものの、軍用では既に実用化されていた。しかし裏を返せば、赤外線監視装置や高性能の指向性マイクによって人々を監視・盗聴を行うことができ、全国秘密情報機関のデータバンクによって個人情報を把握することができるということであり、つまりは最新鋭の技術によって群衆整理が可能となると同時に人々のプライバシーも侵害の危機にさらされているのである。実際、主人公のマーフィは人々を危険から守ることを使命とする善良な警察官であるが、警察の航空部隊は社会の役に立つと同時に、人々を管理出来うる能力を持つということに気づかされるのだった。
ちなみに本作で登場するブルーサンダーのベースとなったヘリコプターは、フランス製のアエロスパシァル・ガゼールという5人乗りの豪華機種。最高時速320kmで飛ぶことのできる高速ヘリである。テクニカル・スタッフはこのガゼールに3000万燭光のブライト・サーチをはじめ約50数種に及ぶ装備を据え付けた。当時これらのメカは既に現存するヘリに装備されていたが、1台のヘリに全て備わったことはなかった。

ヘリコプターのアクションシーンが満載

スペクタクルな空中シーンの撮影には、同時に10台ものパナビジョン・カメラが使用された。これによって数秒のアクション画面も、ほとんどすべてのアングルからフィルムに収めることが可能となった。『バニシング・ポイント』、『チャイナタウン』、『ノーマ・レイ』を手掛けたベテランの撮影監督ジョン・アロンゾの手腕が光る。このスペクタクルなシーンを撮るために撮影準備に多くの時間が割かれ、監督のジョン・バダム(映画『サタデー・ナイト・フィーバー』『ショート・サーキット』)はインタビューにて「『ブルーサンダー』はそれまでで手掛けた映画のうちで一番複雑な映画だった」と語る。

豪華な俳優・女優陣が顔をそろえる

主人公フランク・マーフィには『JAWS/ジョーズ』『フレンチ・コネクション』のロイ・シャイダー。その妻ケイトには『アメリカン・グラフィティ』のデビー役で人気を博したキャンディ・クラーク。マーフィの相棒の新米警官ライマングッドには『ヤング・ゼネレーション』、『ホーム・アローン』のダニエル・スターンが扮した。マーフィのライバルであるコクレーン大佐には、『時計じかけのオレンジ』のアレックスで知られるイギリスの名優マルコム・マクダウェル。そしてロス市警のブラドックを、『デリンジャー』では主演をつとめ、『昼下りの決斗』、『ワイルドバンチ』、『夜の大捜査線』などでの名バイプレーヤーぶりが知られるウォーレン・オーツが演じた。オーツはこの『ブルーサンダー』の撮影後に心臓発作で急死してしまい、本作が彼の遺作となった。

ストーリー

1984年に開催されるオリンピックを間近に控えた、巨大都市ロサンゼルス。連邦政府やロス市警、そして軍部が何よりも恐れているのはテロリズムだった。ミュンヘンの二の舞を恐れ、一計を案じた軍と連邦公安機関は、テロ鎮圧と群衆整理のためという口実で不気味な攻撃用メカを作り出した。それは機体が厚さ2.5cmの装甲で覆われ、大都市上空を時速320kmという猛スピードで飛行することが可能なジェット・ヘリであった。遥か上空から地上の虫さえも照らし出す3000万燭光のブライト・サーチライトをはじめ、熱画像装置、赤外線フィルター付きビデオカメラ、高性能のコンピュータ、低音ターボ・シャフト・エンジン、パイレート・マイク等、最新テクノロジーの粋を集結させたそのジェット・ヘリを、人々は“ブルーサンダー”と呼んだ。

ブルーサンダーのテストパイロットには、ロス市警航空課の凄腕、フランク・マーフィーが選ばれた。しかしマーフィーはブルーサンダーのブレーンの1人にかつてベトナム戦争時の同僚コクレーン大佐がいると知った時、不吉な気配を感じ取る。不安は的中した。なんとコクレーン大佐と一部の政府要人は、ブルーサンダーを使ってロサンゼルスから全米各都市を意のままにコントロールしようという、大胆極まりない策略を練っていたのだ。
マーフィーはこの計画を阻止するため、単身でブルーサンダーを奪取、ロス上空でコクレーン大佐を迎え撃つのだが……。

各話あらすじ

放送時間

作品基本情報

原題:BLUE THUNDER (1983)
データ:1983年/アメリカ/二カ国語/108分/HD作品
製作総指揮:フィル・フェルドマン、アンドリュー・フォーゲルソン
監督:ジョン・バダム
出演:ロイ・シャイダー、ウォーレン・オーツ、キャンディ・クラーク、マルコム・マクダウェル