THE KILLING/キリング ストーリー

本国デンマークでは史上最高視聴率を獲得し、イギリスBBCでも大ヒットを記録!
ヨーロッパでの絶大な人気からアメリカ版リメイクも制作された傑作ミステリー!

ストーリー

シーズン3

夜の港。停泊中の貨物船。男は何者かに拘束されている。
手を縛るひもを引きちぎり、足かせを外し、何とか逃げ出す。
船内を走り、操縦室に駆け込む。
受話器を取る。受話器の線が切られている。
人影が。
階段を駆け下りる。転ぶ。甲板へ逃げる。海へ飛び込む。

翌日。鉄くずの集積場で、切断された男のバラバラ遺体が発見される。



あの事件から3年。
コペンハーゲン警察殺人課の刑事サラ・ルンドは、勤続25年を迎え、これを機に捜査の第一線から退き、今後は事務職で働きながら、一人息子マークとの関係修復を第一に生きようとしていた。そんな中、旧知の仲である、情報局捜査官ボークからある事件の捜査依頼を受ける。

国の財政赤字が膨らみ続き、国内企業の倒産も相次ぐデンマーク。
金融危機をめぐる政策が争点となる今回の選挙で、再選を目指す首相カンパ。そんな中、石油関連事業と海運業を手掛ける巨大企業シーランド社が、金融危機対策のため、アジアに拠点を移すとの報道があり、波紋が広がる。もし、デンマーク一の財力を誇るシーランド社が拠点をデンマークから動かすことになれば、デンマーク経済は大きな痛手を受けることになる。カンパ首相の再選をかけた金融政策もシーランド社の協力あってのことなのだ。そんな中、首相が遊説で訪れる予定だった埠頭でバラバラ遺体が発見される。……投票日まであと10日。

巨大企業シーランド社の社長ローバト・ソイデンは、取締役会で提案された海外移転をはねのけ、現政府支持を表明する。二人の子供の良き父親ではあるが、社長として多忙を極めるローバトは子供たちと過ごす時間は限られている。そんな中、長女イミーリェが忽然と姿を消す。

バラバラ殺人。令嬢誘拐事件。この二つの事件につながりはあるのだろうか?

やがてイミーリェ誘拐犯がある要求をしてくる。その要求とは……!?

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シーズン2

弁護士アネ・ドラウスホルムの死体が、コペンハーゲン中心部にある、ナチスドイツ占領時のレジスタンスを記念した公園の、元処刑場所の柱にくくりつけられるという異様な状態で発見される。彼女は残忍にも、21箇所も刺されていた。

新たに法務大臣に任命された若き政治家トマス・ブク。彼は、夕方5時3分にリンクが開くというメールを受け取る。リンクを開くと、アネ・ドラウスホルムが殺される直前に撮影された映像が再生された。彼女は犯人に声明を読まされていた。

ナナ・ビルク・ラールセン殺人事件から2年。
サラ・ルンドはコペンハーゲンを離れ国境検問所で働いていた。たった一人ひっそりと生活しているサラのもとに、元上司のブリックスから連絡が入る。ある記念公園で発見された女性弁護士の遺体の事件捜査を手伝ってほしいという。一度は断るものの、サラ・ルンドはコペンハーゲンを訪れ、捜査協力を申し出る。

法務大臣のトマス・ブクはアフガニスタンで起きたある事件の情報を得る。しかし、軍人が関与していると思われるその事件の事実は公にはされておらず、誰かが隠蔽工作をしているらしい。一体誰が?政府内の誰かが関与しているのか?

服役中の元軍人イェンス・ピータ・ラーベン。治療を受け問題はないはずなのに、なぜか保護監察局が仮釈放審査を棄却してしまう。その結果に動揺するラーベンだったが、軍人仲間のミュクの身に起きた事件をきっかけに驚きの行動に出る。ラーベンは何かを知っているのか?

捜査を進める中でサラ・ルンドは、軍人が被害者となった事件と弁護士殺人事件という、一見無関係に見えた事件をつなぐ糸口を見つけるのだが…。

国政。軍隊。それにまつわる人々の思惑が絡み、やがて事件はデンマーク政府をも巻き込む大きな事件へと発展していく…。

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シーズン1

真っ暗な森の中を、少女は必至で逃げている。足がもつれて転ぶ。木の陰に息を潜めて隠れる。恐ろしさのあまり、涙が頬をつたう。どんなに走っても、懐中電灯の光は確実に追ってくる――


デンマーク、コペンハーゲン。警察署。殺人課のトップ、サラ・ルンド刑事が署での最後の日を迎えていた。彼女は婚約者とともにスウェーデンに移住するため、コペンハーゲンを離れるのだ。後任のイエン・マイヤとの挨拶もすませ、サラは署を後にしようとした矢先、ある知らせが入る。サラはイエンを連れ、現場へ向かう。

市庁舎。まもなく開かれる市長選にわくコペンハーゲン。最有力候補は市議会議員のトロールス・ハートマンと現職のブレーマー市長。 経験豊富なブレーマーは何かと若手のハートマンに対しプレッシャーをかけてくる。だが、ハートマンは信頼できる選挙スタッフに囲まれ、自信に満ちている。20年来の親友である選挙参謀モーテン、そして頭脳明晰で有能なアドバイザーであり恋人のリー、この二人が公私ともにわたりハートマンを支えているのだ。地元高校での討論会にむかったハートマン。だが、ある生徒が行方不明になっていることを知らされ、捜査協力のため討論会中止を決める。

コペンハーゲン郊外で引越業を営むタイス・ビルク・ラールセン。妻ペニレと3人の子供に恵まれ、裕福ではないが、仕事も順調で幸せな生活を送っている。長女ナナも19歳となり、年頃の娘に大きな部屋を用意しようと、新築の家の購入を決めたばかり。そんな中、ナナが行方不明になっていることが発覚する。

森の中に残されていたナナ・ビルク・ラールセンのものと思われる遺留品。サラたちは、近くの運河に沈められた車を発見。引き上げられた車の中から出てきたのは、ナナ・ビルク・ラールセンの遺体だった。その車はハートマンの事務所が所有する車であることが判明するのだが・・・。

彼女を殺したのは一体誰か。彼女はなぜ殺されたのか。サラ・ルンド最後の事件捜査は、一見無関係に見える人々の関与と、彼らの真の姿、そして街の秘密をも暴いていく・・・。

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© Tine Harden