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「監督をするつもりなんて全く無かったんだけど、私は舞台出身なので、映画とかテレビの現場の経験が乏しかったの。そこで、いろいろ技術的なことを質問していたら『へえ、監督したいの?』と聞かれたので、『違うわよ』って答えたものの、結局、監督を任されることになっちゃったのよ。『どういうこと?私、監督なんかしたこと無いのに』って言ったんだけど、『大丈夫、大丈夫』なんて言われちゃって...私が初めて監督したのは、病院が停電する事態になる『停電』(第111話 シーズン5)というタイトルの付いたエピソードで、とてもうまくいったんだけど、すごく大変だったわ。俳優だったら、自分の役のことだけ考えていればよいけれど、監督だとキャストやスタッフ全員とやりとりして、すべての事に気を配らなければならないでしょ。1日12時間〜14時間の撮影にどっぷり浸かっている状態で、素晴らしい経験だったけど、終わった時には疲れ果ててしまったわ」
「凡庸な答になってしまうけれど、私にはどちらも面白いわ。監督をしている時、俳優たちを見て『私だったら、こういうふうに演じるけどね』と思った翌日、自分で実際に演じてみるととてもむずかしいことが判ったりすると、謙虚な気持ちになるわね。監督と俳優という2つの役割の間を行ったり来たりすることがとても良い勉強になっていると思う」【ロサンゼルス(米) 荻原順子 2006年10月】