エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY: インタビュー

現代のニューヨークを舞台に、シャーロック・ホームズがワトソン女史と難事件に挑む!
全米視聴率ナンバーワンを記録し話題の大ヒット犯罪捜査ミステリー

インタビュー

ジョニー・リー・ミラー&ルーシー・リュー インタビュー(シーズン2)

シーズン2幕開けの舞台をロンドンにしたことにはどのような意味がありますか?

ルーシー・リュー:ロンドンを舞台にしてシーズン2をスタートさせるのは素晴らしいアイデアだと思うわ。シャーロックがかつて過ごした場所を思い起こさせるきっかけになるでしょ。あまりいい思い出はないみたいだけど。少しだけ状況を一新することができるし。ロンドンへの訪問がホームズ自身と、ワトソンホームズの関係にどんな影響を与えるかが分かると思うわ。

ジョニー・リー・ミラー:シャーロックの過去から興味深いキャラクターをストーリーに登場させるんだ。中でもよく作りこまれた2人のキャラクターが登場する。2人のイギリス人がね。たぶん、その後のストーリーに大いに関係してくるはずだよ。

ルーシー・リュー:かなり個性的なキャラクターが登場するわ。明らかに景色や背景が違うから、ドラマにとても特別な要素を付け加えてくれるわね。

シャーロックとジョーンがロンドンに滞在するエピソードについて教えてください。

ルーシー・リュー:可能な限りロンドンっぽいところに行くんじゃないかしら。ロンドン・アイやバッキンガム宮殿に行くだろうし、ブラックキャブもたくさん登場すると思うわ。きっと製作チームはこのロンドンという舞台をフル活用するはずよ。批判するわけじゃないけどね。私もこれまでに何度もロンドンを訪れてるけど、個人的にはロンドンにただ滞在して、護衛交代やいろいろ眺めるのが好き。全く飽きないの。

ジョニー・リー・ミラー:シャーロック・ホームズのファンにとって満足できる場所がいくつか出てくると思うよ。ベーカー街にある221Bの部屋なんかはそうだね。登場人物にとって重要な場所だから訪問するシーンを入れられたのはよかった。ロンドンに行くなんて2人にはクレイジーなことだと思う。普通の状態ではないだろ?それから、シャーロックの家族が少しだけ登場するよ。

シャーロックはなぜロンドンへ行くのでしょうか?

ジョニー・リー・ミラー:ロンドンにいるシャーロックの元同僚がちょっとしたトラブルに巻き込まれる。シャーロックワトソンとともにロンドンに行くことを承諾して、彼を助けようとするんだ。その過程で様々な人たちに会うことになる。だから、昔からの知り合いを助けるために帰国するんだ。

ドラマの中で、レストレードのキャラクターはどのように描かれていますか?

ジョニー・リー・ミラー:レストレードは、ある意味型にはまった人間だとも言えるし、その逆だとも言える。小説に出てくるレストレードとは全く違う人物なっているよ。彼の問題も現代バージョンになっているんだ。

シャーロックの過去とレストレードとの関係を知って、ジョーンはどのような反応をしますか?

ルーシー・リュー:ワトソンはレストレードと彼の過去とシャーロックとの関係を知った時、全面的に協力しようとするんだけど、一方で個人的な問題だから、関与しない方がいいと考える。でも、犯罪が関わってると分かったことで、シャーロックのパートナーとして同行することにするの。

シャーロックとレストレードの関係についてどのように考えていますか?

ジョニー・リー・ミラー:シャーロックとレストレードの関係は険悪なもので、亀裂が入っている状態なじゃないかな。2人の関係は仕事上のものだったし、お互い本当の自分を見せあえるような関係ではなかったからね。厄介な関係なんだ。

マイクロフトが加わることでとシャーロックとジョーンの関係はどのような影響を受けますか?

ルーシー・リュー:ワトソンシャーロックにお兄さんがいることにかなり驚くの。シャーロックはこれまで兄弟について話したことがなかったから。シャーロックもお兄さんに再会するなんて想像もしてなかったと思うから、2人ともびっくりしたみたい。彼らの関係をストーリーに組み込むことによって、面白いエネルギーが生まれることになる。それに、ワトソンがマイクロフトと知り合うことで興味深い関係が生まれるし、兄弟の関係にも影響するかもしれない。それとも、影響受けるのはシャーロックだけかも。そこはまだ分からないわ。

マイクロフトはジョーンのどのようなところに魅力を感じていると思いますか?

ルーシー・リュー:マイクロフトがレストランを貸切にした時、ジョーンはマイクロフトが少し判断を誤ったんじゃないかと考えるの。だから、彼女は彼と向かい合うの。シャーロックから、マイクロフトが自分に興味を持っていてセックスがしたいんだって言われたことが、彼女の感情を多少不快にさせていたんだと思うわ。でも彼女はとても正直な人間だからマイクロフトと向き合って「よく聞いて、2人には何も起こってないの」と言う。彼女はすごく正直に全てを話すの。

ルーシー・リュー:マイクロフトはワトソンに興味を持ってるわね。シャーロックは、マイクロフトがワトソンの身体に興味があると思ってる。

ジョニー・リー・ミラー:笑える。

ルーシー・リュー:おかしな話だけど。ワトソンはマイクロフトが自分と時間を過ごすのは弟と仲良くなりたいからなんだと考えるの。どうしょうもない関係だからね。2人には少し距離があるの。マイクロフトはワトソンシャーロックの関係はかなり親密だと感じる。とても不思議だけと興味深い友情関係を築いているってね。シャーロックには友だちがいないことを知っているから、どうしてなんだろうと思うの。

シーズン2では、シャーロックにどんな変化が見られますか?

ジョニー・リー・ミラー:ある程度進化してると思う。依存症から抜け出し、本人は認めたがらないだろうがジョーンとの間に友情が生まれて、それを認識もしてる。誰かを思いやれるようになったのは大きいと思うよ。

シーズン2では、ジョーンにどんな変化が見られますか?

ルーシー・リュー:シーズン1でのワトソンの変化はとってもゆっくりだったと思う。シャーロックの付添人から始まって、ワトソンシャーロックに何かを指摘してそれが事件解決につながったり、事件を解決するための手がかりを集めるのを手伝ったりして、ちょっとした伏線が張られてた。だから、ワトソンがパートナーになれるという事が、視聴者にもシャーロックにもはっきりと伝わったの。それから、ワトソンシャーロックのチームの一員になった。付添人の仕事を辞めて、ビジネスのパートナーになったの。まだ見習いだけどね。彼女は勉強の途中。ただ、シャーロックと同じレベルに到達することはできない。あれは天性のものだからね。だからワトソンはかなり頑張って努力しないとダメなの。

ルーシー・リュー:このドラマが始まったばかりの頃、(製作総指揮の)ロブ(・ドハティ)が「ワトソンが突然刑事みたいになるのはムリがある。それじゃリアリティに欠ける」って言ってたの。確かにそうだなと思った。彼女は元々外科医だったから、医学の専門知識を使うことはできたけど、2人の友情は結構ゆっくりはぐくまれてきた。それって、現実の世界でも同じだと思うの。誰かと突然友達になることはない。シャーロックのようにエキセントリックな人とは特にね。そのゆっくりなところが気に入ってる。これからもまだ先は長い。この2人が本当の友達になるためには衝突もするだろうしね。特にワトソンシャーロックに気持ちをもっとオープンにして欲しいと思ってるから。それが彼女の原点だからね。

シーズン2でのシャーロックとジョーンの関係はどう変化しますか?

ルーシー・リュー:シーズン2ではどんなストーリーが2人に用意されているのか分からないけど、新しいキャラクターが加わることで、2人の関係に新たな側面が生まれると思う。シャーロックのお兄さんや、彼が個人的に付き合いがあった人たちが登場するわ。

シャーロックとジョーンの関係について、もう少し教えてください。

ルーシー・リュー:ワトソンの変化で私が一番ワクワクしてるのが、仕事以外でのシャーロックとの関係なの。すごく変わった友情だからね。2人の関係で私が大事にしてるのが、ワトソンが事件にどんな風に貢献できるかってことじゃなくて、2人がどんな風にコミュニケーションを取り合うのか、2人がお互いにどう共感し合うのかって部分なの。私にとってはそういうことの方が興味深い。

この作品では、登場人物を成長させることをどの程度重視していますか?

ジョニー・リー・ミラー:きっとドラマには絶対必要な部分だと思う。どんなドラマでも、まず視聴者と良い関係を築くことが大切なんだ。特に、テレビの場合はね。脚本も20話ぐらいはあるから、その間ずっと犯罪捜査だけをしたり、悪者と戦い続けたりはしたくない。魅力を感じたり関心を持ってもらえるような登場人物の新しい要素を引き出していく必要がある。そうすることでみんながチャンネルを合わせたくなるんだと思う。だから、観る人たちが共感できて、理解できることがすごく大事なんだ。そうじゃなければ、視聴者と本当の意味でつながることはできない。

小説版の「シャーロック・ホームズ」と「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」での、キャラクターの描き方の違いについて教えてください。

ジョニー・リー・ミラー:小説からのキャラクターの抜き出し方がとても気に入ってる。小説のキャラクターと並行してドラマのキャラクターが存在してるんだ。全く同じではないけど、いくつかの点ではワトソンにもホームズにも共通点がある。(製作総指揮の)ロブとクレイグ(・スウィーニー)はパラレルワールドを実に上手く作り上げてる。それに、ドラマの舞台は21世紀だからね。

美術の技術がドラマの成功に貢献している部分があると思いますか?

ジョニー・リー・ミラー:美術面の質の高さに支えられている部分は大きいと思う。胸を張れる素晴らしいチームなんだ。本当にクオリティが高い。他の人たちの意識まで上げてくれてる。セットに入ると「これはすごい。本当に素晴らしい」って気持ちになるんだ。良く考えられて作られているし、細かなこだわりがある。本棚に置かれた本や壁のポスター、芸術品、大道具なんかも含めて、本当に素晴らしいと思う。

シーズン2では、自分の演じるキャラクターの形成に関してどの程度関わっていますか?

ジョニー・リー・ミラー:確かに、「これからの展開知りたい?これから何が起きるのか、このシーズンの予定とか喜んで話すよ」って言われることはある。でも大体の場合は、あまり知りたくないんだ。台本をもらうタイミングで分かればいいかな。何か大変なことや、ものすごくワクワクするようなことが起きる時は知りたいけどね。シーズン1でも前もって知っていた部分も少しあったけど、台本が来るまでは知らない方がいいな。だいたい次の台本は、前話の撮影が終了する4日前に渡されるんだ。

ルーシー・リュー:私は時々ワトソンがどんな方向に行くのかを聞きたくなることがあるわ。だってワトソンってシャーロックよりも捉えにくい部分があるんだもの。だから、もし新しいキャラクターが入るのなら、どんな関係なのかを知りたいし、そのキャラクターが準レギュラーになるのかも知りたい。だから、ジョニーと私って仕事の仕方が違うの。そこがかえってすごく良いと思う。私は知りたくなる時があって、彼は知りたくなくなる時がある。丁度いいわ。

台本を早めに渡されるメリットは何ですか?

ルーシー・リュー:撮影が始まる4日前に台本がもらえるのは、ラッキーよ。

ジョニー・リー・ミラー:だね。

ルーシー・リュー:仕事によっては、当日に台本を渡されることもあった。しかも、それからも直しが入ったりして。あとは、撮影中の前日の夜とかに渡されて目を通す時間もないとか。それでも次の日撮影は始まっちゃう。ただ、それって割と普通なことなのよね。だから、私たちはすごく時間がある方だと思う。ロブと話した時――

ジョニー・リー・ミラー:贅沢なことだよ。

ルーシー・リュー:ええ。

ジョニー・リー・ミラー:僕らは甘やかされてるんだ。

ルーシー・リュー:時間がたっぷりあるわ(笑)。

この仕事をする上で一番気に入っていることは何ですか?

ルーシー・リュー:思い返してみて何が楽しい思い出として残ってるかっていうと、一緒に仕事をした撮影クルーやキャストのメンバーが家族のような存在になったこと。本当に特別な時間を過ごせる。ニューヨークの色んな場所にみんなで行って、この撮影がなければ出会えなかったような素晴らしい場所に巡り合えた。だから一番大切なことって、皆で最高の時間を一緒に過ごしてたくさん笑うことなんだと思う。たとえすごく大変なシチュエーションでもね。ハリケーン・サンディがきて、その後すぐノーイースター(嵐)まできたからね。そんなひどい気候だったけど、そういうことがあったからこそ絆がより深まったし、より団結することができたの。

ジョニー・リー・ミラー:そうだね。

ルーシー・リュー:だから撮影を振り返って思い出すのは、エピソードの内容よりも、あの時期にはぐくんだみんなとの友情なの。

シーズン1を見る時間はありましたか?

ルーシー・リュー:正直に言うと、自分たちのドラマなのに一気に見なきゃならなかった。

ジョニー・リー・ミラー:僕が出るからね。

ルーシー・リュー:そうそうジョニーが出てるから。

ジョニー・リー・ミラー:僕を見るため。

ルーシー・リュー:時間がなくて(笑)。

ジョニー・リー・ミラー:仕事が終わって、僕が恋しくなったんだ。

ルーシー・リュー:撮影中は見る時間がなかったの。6話を続けて見て――

ジョニー・リー・ミラー:絶対僕が恋しかったんだよ。

ルーシー・リュー:後半の6話も立て続けにまとめて見た。撮影が終わって数週間後にね。でもすごく不思議な気分だった――

ジョニー・リー・ミラー:電話してきたんだ「今あなたを見てる」って。

ルーシー・リュー:とうとう見てるってね(笑)。

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ジョニー・リー・ミラー(シャーロック・ホームズ役)インタビュー

「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」のあらすじを教えてください。

ニューヨークを舞台にしたシャーロック・ホームズだね。薬物依存症でリハビリをしていたホームズが、施設から出てくるところから物語が始まる。そして、再び警察のコンサルタントとして事件の捜査に関わることになる。ホームズはロンドンでも同じ事をしていたみたいだけど、何かがあった。それが何かはまだ細かくは分からないんだけど、スタートはこんな感じかな。

なぜホームズはまた事件の捜査に協力しようと思ったのでしょうか?

しばらくリハビリ施設にいて、元気を取り戻したからじゃないかな。頭がちゃんと回転するようになった。好きな事だったし、やる気も能力もあるからそれを使いたいんだ。また、元の道に戻って前に進みたいって思ってる。

初めて台本を読んだ時はどう思いましたか?

すごく好きだなって思った。キャラクターたちがすごくしっかりと描かれてたしね。特に、ホームズワトソンの関係がすごくいいなと思った。自分が落ち着いて仕事ができる力にもなってる部分だよ。

ホームズにとって、ワトソンの役割は何ですか?

そこがオリジナルのストーリーとは違っている部分。ワトソンホームズにとってすごく冷静な付添い。ホームズが道を踏み外さないように、ホームズの父親に依頼されて一緒にいる。2人の関係はすごくユニークだよ。

シャーロック・ホームズを演じるにあたり、原作から取り入れた要素はありますか?

小説のホームズはミステリアスな男ではあるけど、仕事に関してはミステリアスな部分は全くない。自分の考えを喜んでどんどん共有する。そこはドラマのホームズも同じ。誰かを巻き込んで、自分の能力を披露できるのを楽しむような一面がある。彼は本当に優れた観察力を持っていて、すごい才能の持ち主。小説の中では、自分のしていることは何も特別なことではないっていうスタンスで、ワトソンに色々説明するのが好き。その要素はドラマにも取り入れられてるよ。

ホームズとコンビを組むジョーン・ワトソンはどんな人物ですか?

ワトソンも自分自身を見つめ直しているところなんだと思う。彼女も問題を抱えていて、辛い過去を背負ってる。ワトソンが問題を抱えていることは2人の間で会話にのぼるし、結果的にホームズワトソンが過去と向き合えるように手助けをする。そこまですんなり話が進むわけではないけど、最終的にはある程度はお互いを理解し合えるようになる。これからの過程でその部分がもっと掘り下げられていくといいなと思ってる。

本作でのホームズは社交性のないキャラクターですか?

ホームズは自分自身、すごく混乱してるんだ。自分でも自分のことがよく分からなくなっている状況。だから今は少し自己中心的になっているのかも。暗い場所から出てきたばかりだから、自分のそういう一面を再認識しているところ。ホームズの、ごく身近にいる人たちとのコミュニケーション能力がそれほど高くないことに気づいたワトソンが、ホームズがその事に気づいて受け入れられるような手助けをしているのが興味深いと思う。
心の奥深くでは、ホームズはそこまで無神経ではないと思ってる。それに、善と悪の区別はしっかりつけられるしね。そこが、事件を解決させたいという行動につながっているんじゃないかな

アーサー・コナン・ドイルの小説はこの役を受ける前から好きでしたか?

本は全部読んでるよ。

役作りをする上で小説の影響は受けていますか?

僕が感じたシャーロック・ホームズの人物像は、きっとたくさんの人が感じたものと同じだよ。まあ、間違った捉え方だとは思うけど。ただ、あれだけの小説があれば、そこから100通りの違う解釈ができる。時代背景まで忠実に再現するなら話は別だけど。僕たちのドラマはそういう形は取ってないからね。

麻薬依存症という一面を強調することは、ホームズのユニークさにつながっていますか?

確かに、いつもとは違う一面を際立たせるようにしている。そういうことって今まであまりされなかったよね。それがこのドラマの面白さにつながっていると思うよ。

オリジナル版のどの部分をドラマで使うか、などはどうやって決めましたか?

キャラクターのどんな要素をドラマで掘り下げていくのかっていう部分と、小説のどの部分を使うかに関しては、脚本家のロバート・ドハティが選んでる。どんな風に組み合わされるのか僕も楽しみにしてるんだ。

ホームズとグレッグソンはどのような関係ですか?

ホームズグレッグソンはロンドンのロンドン警視庁で一緒に仕事をしていたんだと思う。だから昔からの知り合いなんだ。2人はうまくやってるよ。事件現場をこの頭のおかしい男にうろうろされることに我慢ならないって思いながらも、グレッグソンホームズの事件を解決する能力は買ってるんだ。

これほど有名なキャラクターだと、演じるのは難しいですか?

有名なキャラクターだっていう部分を意識しすぎると、力が入りすぎて自分自身にプレッシャーをかけすぎてしまうと思う。だから、宝の山みたいに豊富な文献に頼ることができて、好きな情報を選べるなんて最高だって思うようにしてる。それを自分の好きなように色づけすることができるんだからね。自分にとってこの作品は小説とは別の物語で、別のプロジェクト。僕たちは色んなことを全て一度脇に置いて、自分たちが作っているこの作品にただただ集中するだけなんだ。

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ルーシー・リュー(ジョーン・ワトソン役)インタビュー

ジョーン・ワトソンとはどんな人物ですか?

ジョーン・ワトソンはすごく難しい女性ね。外科医だったんだけど、ある事故をきっかけに医学界を去った。第1話では具体的に彼女の過去に何があったかは明らかにならない。でも何となく、彼女の責任で誰かが亡くなったのかなっていう感じはする。それが医師を辞めた理由なら、納得できるしね。

リハビリの付添人としての新しい生活を、ワトソンはどのように送っていますか?

今の自分の人生に対して、ワトソンは少し憂鬱な気持ちを抱いてる。朝なかなか起きられないし、長いことあまり自分を大事にしていないのが分かる。そんな彼女の今の仕事が、他人の面倒を見ること。もしかすると自分の問題と向き合う替わりに、他人の問題を解決しようとしてるのかもしれないわね。

付添人についてもう少し教えてください。

色んな人に気遣われることが嫌になっちゃったのかもしれない。ただ、力を発揮できる唯一の場所が付添人としての仕事だった。でもホームズの前ではあまりその力が発揮できないってことがすぐ分かるけど。何と言ってもホームズは正真正銘の自然児だからね。ワトソンは完璧な人間ではないし、欠点もあるけど、風変わりで非社交的で型にはまらないホームズと同じ位面白みのあるキャラクターだと思うわ。

ワトソンが女性であることの強みは何だと思いますか?

歴史的に知られるワトソンは、もちろん男性。だから性別が変わるのは大きな変化だと思う。だからすごくワクワクするし、同時に不安な気持ちにもなるわ。どんな新しい2人になるのか、ワトソンという女性に注目が集まるだろうからね。2人の男性が一緒に事件を捜査していた時に比べて、私たちの関係は全く違うものになると思う。

ホームズとワトソンの相性はどうですか?

きっとジョーン・ワトソンホームズの素晴らしい相棒になるし、2人の関係はこれまでのどのホームズとワトソンともかなり違うものになると思う。性別の違いは大きいわよね。きっとすごく楽しいドラマになると思う。シーズン1の第1話でワトソンがテレビで野球の試合を観ているシーンからもそれが伝わってくる。野球に全然興味がないホームズに、ワトソンが「理解できないからってつまらないと決めつけないでくれる?」って言うの。ワトソンはそんな風に基本的には明るい性格だし、ホームズも普通の人にはない彼なりの面白さがある。だからこのドラマには間違いなくユーモアがある。そんな2人を見るのを楽しんでもらえたらいいなと思うわ。ジョニー(・リー・ミラー)との仕事は実際すごく楽しいから、それがスクリーンを通して伝わったら嬉しい。

ホームズが麻薬依存症だったという過去は、捜査にどのような影響を与えるのでしょうか。

ホームズは麻薬への依存を、捜査にシフトさせてる。犯罪捜査が麻薬のような役割で、ホームズは捜査をすることでハイになるの。殺人現場や事件現場に足を踏み入れると、自動的に我を忘れたような精神状態に陥る。その時の高揚感っていうのは、きっとドラッグをやっていた時と同じなのかもしれないって思うわ。

第1話でワトソンとホームズの関係はどう進化しますか?

ワトソンホームズはお互いをけん制し合って、相手を自分勝手に決め付けようとしてた。ワトソンホームズのことを、依存症だからすごく飢えてるか、怒りっぽいか、扱いにくい男だろうって考えてた。ホームズワトソンのことを、付添人だしあれこれ口うるさくルールや決まりを押し付けてくるんじゃないかって思ってた。条件を破れば家を追い出されてしまうしね。でも2人ともすぐに相手のことをそれだけじゃないって気付いて、ストーリーが進むにつれて少しずつ相手に対する尊敬の気持ちが芽生えていくわ。

ホームズは社交性のない人物ですか?

ホームズは、自分の気持ちを思いやりのある言葉で伝えることができないんだと思う。彼はすごく論理的でかなり観察力の鋭い人。でも、医者だったとしたら患者の扱いは上手くないわね。

ホームズとワトソンの違いは何ですか?

ジョーンの素晴らしいところは、ホームズよりも感情が豊かなところ。その良さが 2人の関係にすごくプラスに作用すると思う。特に、ホームズは相手に心を開かせないようなところがあるから。

ホームズはワトソンを対等だと思っていますか?

すごくいいなと思ったのが、ワトソンホームズの付添人だとしても、ワトソンの事を足手まといのようには描いてないところ。そういう主従関係ってすぐに飽きちゃうと思うから、そこはすごく大事だと思った。最初は自分の仕事と住む場所を守るために、ワトソンに色々指図されたりしても従わなきゃいけないんじゃないかって思ってたホームズも、割とすぐにワトソンが自分の協力者だっていうことに気付くしね。2人が作るそのつながりってすごく素敵だし、最終的には2人はお互いを結構好きになると思うわ。

初めてパイロットの台本を読んだ時はどう思いましたか?

台本を読んだ時は、ホームズが既成概念の枠を完全に越えて生き生きと描かれていてワクワクしたわ。彼が薬物依存症で付添人がいるっていう設定にもね。

この役を演じるためにどのような準備をしましたか?

いつもと同じような準備をした。まずは、静かな部屋で脚本から想像を膨らませるの。彼女はどんな服を着ているのか、どんな環境に置かれているのか、どんなベッドルームなのか、散らかっているのか、清潔か、どんな精神状態にいるのか…。そういう部分を自分がちゃんと理解することから始めるわ。彼女を取り囲む全てが、ホームズという複雑なキャラクターを作ってるから。出来るだけシンプルに演じるほうが効果的な場合もあるけど、根底には自分がどういう方向で演じるのか、そのアイディアは持っていなきゃいけない。それに、 これは他の役者から学んだことだけど、みんながそれぞれ補い合うことが大事なんだと思う。たとえ自分の中で決めていることがあっても、他の人がまた別のアイディアを出してきたら、自分の考えだけに固執してはいけない。キャラクターの方向性に関しては常にオープンで、柔軟性を持つことを大切にしてるの。

製作総指揮のロバート・ドハティとカール・ベヴァリーに初めて会った時のことをお聞かせ下さい。

ロバートとカールに会った時に2人がどんな風に本作の第1話に取り組んできたかを知って、頭の下がる思いだった。第1話目ってストーリーもセリフも作り手が本当に心を込めて作るものだからね。それに、2人ともすごく親切で暖かい人たちだった。実はそれが私がこの作品に出ようと決めた理由の50%を占めてるの。周りの環境って自分にとってすごく大事で、それが今のキャリアにつながってると思ってる。その位環境を大事にしたい気持ちがある。クリエイティブで素晴らしい人たちに囲まれていたいの。

もっと詳しく教えてください。

どうしてワトソンが女性になったのか、っていう部分について聞きたいことがたくさんあった。名前を変えずに、どうしてシャーロックワトソンのままにしたのかも知りたかった。ここまで定着している作品では、それってさらに難易度を上げているようなものでしょ?でも、2人の話を聞いたら、彼らの作品に対する情熱が私に伝染した。私が持っていた好奇心と2人が持っていた好奇心が合わさったら、ドラマに対する創造力がよりアップするって思ったの。

シャーロック・ホームズの物語をテレビ版にすることの利点は何ですか?

「犯罪もののドラマ」とか、「毎週殺人事件の捜査をするドラマ」とか、ひとくくりにはできない面白さがあるわよね。キャラクターに関する発見が常にあったり、ワクワクするようなことが起きたりする。映画だと、序盤、中盤、終盤があって、より凝縮されてる。でもテレビドラマだと、予想もしていなかったことが突然起きたりする。ストーリーが様々な方向に展開していく中で視聴者もキャラクターをより知ることができる。それって2時間ではきっとできないことだと思う。

アーサー・コナン・ドイルの小説はこの役を受ける前から好きでしたか?

実は、シャーロック・ホームズの本を小さい頃に読んだ事はなかったの。両親が中国からの移民だったし、そういう環境になかった。もちろん本の名前もストーリーの内容も聞いたことがあったけど、実際に読んだのはつい最近。その後にこの仕事の話をもらった。すごい事よね。本を読んだのも何かの運命だったのかも。読んだ後にこの仕事の話を頂いたんだから。本当に素敵なサプライズだったわ。

これほど有名なキャラクターだと、演じるのは難しいですか?

ワトソンを演じるにあたって大変だろうなと思ったのは、過去にたくさんの素晴らしい役者がワトソンを演じてきた事と、ワトソンが多くの人に愛されるキャラクターだってこと。物語自体もすごく人気だしね。それにワトソンは物語の語り手であり、シャーロック・ホームズの人生を語る存在でもある。それってすごく重要な役割だし、ある意味責任があるなって感じてる。同時に、ロブ(ロバート・ドハティ)にはさらに大きな責任があると思う。キャラクターを作り上げ、視聴者を満足させられるようなエンターテイメントを提供するって意味でね。しかも、ドラマは毎週放送される。それにもちろん、かなりの変人だけど、本当に魅力のあるホームズというキャラクターが背負う責任も多いわ。

ワトソンに対して、視聴者からはどんな反応があると思いますか?

は女性だし、しかもアジア人。だからワトソンという人物像を根底からひっくり返してるっていう認識はあるの。きっと画像を見て「ちょっと待って、これはおかしいでしょ」って感じた人も多かったはず。だから、今はもうそこまで驚かないんじゃないかな。それが私にとっての唯一の救いね。混乱して頭をぐしゃぐしゃ掻いてる間に、なんとなく受け入れられるようになるんじゃないかしら (笑)。

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