頭上の敵機

グレゴリー・ペック主演、戦争映画の名作『頭上の敵機』をTVシリーズ化した非常に貴重なドラマ

頭上の敵機

作品概要

1942年から44年の第二次大戦下の欧州戦線、アメリカ第8空軍918爆撃隊のB-17によるドイツやナチス占領下のフランス本土に危険な昼間爆撃で挑んだ男たちを描く空戦アクションドラマ

イギリスのアーチベリー飛行場を基地とし、爆撃機B-17フライングフォートレスで任務を遂行するアメリカ空軍918爆撃隊。ドイツ軍の罠によりフランク・サベージ准将が戦死、エド・ブリット准将は早急に918爆撃隊の司令官を任命せざるを得なくなった。候補に挙がったのは、918爆撃隊の副官、ジョー・ギャラガー中佐と、2名の飛行隊長、フランク・ベイリー中佐とチック・ハインドルフ中佐。そして、ギャラガーが当座の司令官に抜擢される。

解説

■国防省の映像を使用した空撃アクション「頭上の敵機」とは?
「頭上の敵機」“Twelve O'Clock High”はグレゴリー・ペック主演、戦争映画の名作『頭上の敵機』のTVシリーズ化であり、1942年から44年の第二次大戦下の欧州戦線、アメリカ第8空軍918爆撃隊のB-17によるドイツやナチス占領下のフランス本土に危険な昼間爆撃で挑んだ男たちを描く空戦アクションドラマ。実話を元にしており、第二次大戦中の1942年初のベルリン空撃の先頭隊の爆撃手だったサイ・バートレットが製作に加わり、爆撃や空中戦のシーンは第二次大戦中の国防省のストック用戦争映画フィルムを使用、実戦さながらの迫力を出している。なお、Twelve O'Clock High とは12時方向(真上)に敵機という意味の航空戦術用語である。

■劇場版とTVシリーズとの関係
TVシリーズは、イギリスのアーチベリー飛行場を基地とし、爆撃機B-17フライングフォートレスで任務を遂行するアメリカ空軍918爆撃隊の姿を描いている。シーズン1の登場人物、フランク・サベージ准将、ハービー・ストーバル少佐、コッブ少佐、カイザー軍医、プリチャード大将らは映画にも登場するキャラクターだが、俳優陣は映画とは異なる。

■豪華出演陣&ゲスト
日本ではシーズン1が「頭上の敵機」という邦題でテレビ朝日にて、シーズン2が「爆撃命令」という邦題でフジテレビにて放送された。シーズン1の主人公ロバート・ランシングは「87分署」「過去のない男」に主演しており、シーズン2の主人公ポール・バークはスティーヴ・マックィーンの『華麗なる賭け』の保険調査員役でおなじみである。
ゲストもロバート・コルバート、ロイド・ボックナー、バート・レイノルズ、ブルース・ダーン、ロバート・ブレイク、リチャード・アンダーソン、歌手でも活躍したクロディーヌ・ロンジェ、シーモア・カッセルなど有名スターが多数出演している。
1964年に米ABCでスタートしたシーズン1では自ら爆撃機に乗り込むサベージ准将(ロバート・ランシング)が主役であったが、シーズン2第1話で殉職し、ギャラガー大佐(ポール・バーク)が新司令として着任する。これはABCがロバート・ランシングが女性受けしないという理由でキャストを入れ替えた結果であり、番組は1967年のシーズン3(カラー版)まで続いた。
今回スーパー!ドラマTVでは、終戦記念日特集として、現存する本作のシーズン2より厳選したエピソードを「頭上の敵機」としてお届けする。

作品基本情報

原題 頭上の敵機
12 O'Clock High
データ 1964~1967年/アメリカ/B&W/二カ国語/60分/全13話
製作総指揮 クイン・マーティン
出演 ポール・バーク
クリス・ロビンソン
あらすじ

©1965-1966 Twentieth Century Fox Television, Inc. and Q.M. Productions ©Renewed 1993-1994 Twentieth Century Fox Film Corporation and Q.M. Productions