Drama Lounge

ドラマ・コラム

vol.36

セレブのゲスト出演など工夫が満載の傑作ドラメディ「アグリー・ベティ」

スーパー!ドラマTVが4月6日に第1話を先行放送し、同24日からレギュラー放送する「アグリー・ベティ」。近年、サスペンス系に押されてか、やや元気がない米国コメディの中でもとびきり笑える傑作だ。米国ではシリアスとコミカル、両方の要素を持つドラマや映画を“ドラメディ”(または単にコメディ=ドラマ)と呼ぶが、「アグリー・ベティ」も主人公ベティ(アメリカ・フェレーラ)の日常をユーモラスに描きながら、ベティの会社の社内抗争や家族の問題にドキドキさせられるドラメディ。舞台となるファッション業界を派手めに描くのも楽しいが、現実とかけ離れた物語にしないよう、セレブをゲスト出演させる工夫に感心。シーズン1では第8話に全米主婦のカリスマ、マーサ・スチュワートが、第14話に「アメリカン・アイドル」シーズン5で準優勝したキャサリン・マクフィがどちらも本人役で登場。また、第14&15話でファッションTVのリポーターをつとめるのは、ファッション学校“パーソンズ”の教授でリアリティ・ショー「プロジェクト・ランウェイ」でも知られるティム・ガン(吹替版の声も「プロジェクト〜」と同じ!)。全米放送中のシーズン2には、ヴィクトリア・ベッカム、R&B歌手のオマリオンやラッパーのバウ・ワウ、KISSのジーン・シモンズらがゲスト出演したとか。さて「アグリー・ベティ」だが、ウィルミナのアシスタントのマーク(マイケル・ユーリー)などゲイのキャラが重要な役どころを占めるが、原作のテレノベラ「ベティ〜愛と裏切りの秘書室」を米国版に翻案したクリエイター、シルヴィオ・オルタもまたカミングアウトしたゲイだ。男女いずれも欠点こそあるが誰もが愛すべき「アグリー・ベティ」のキャラたち。それはオルタの温かい眼差しがあるからだろう。"ゲイである自分の繊細な部分も番組の役に立っているかな"とはオルタの弁。米国コメディの先端に立つ「アグリー・ベティ」から目が離せない!

【アメリカTVライター 池田敏 2007/3/26】

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